『あだ名』(9月1日)
「小学校、中学校、高校と、ずっと 『マサ』と呼ばれていました。いまはマサと呼ぶ人はいません。でもたまに街でマサと聞こえると振り返ってしまいます。振り返るとその筋の方だったりします。おい、マサ、へい」


『非連動』(9月3日)
「最近悪夢をバッシバシ見ますが、特に悪いことは起きません。あんまり関係ないみたい。ただ寝起きは最悪です」


『アッパースイングはだめ』(9月5日)
「昨日バッティングセンターに行ったら、打った打球がゲージのひさしに当たり、跳ね返ってきてメガネに当たりました。一瞬壊れたかと思いましたが、さすが10年の付き合い。ぴんぴんとしておりました。もっと叩きつけないと。猛省です」


『横になって考える』(9月7日)
「部屋で横になり、肩肘を突きながら考えごとをするのが好きです。本を読むときも寝そべって足をばたばたしながら読むわけです。夏目漱石も横になるのが好きだったらしく、考えごとや人と話すときもけっこう寝ながらが多かったそう。一緒だね、漱石。考えている中身はすごい差があるんだろうけど」


『泣いている女の子』(9月9日)
「銀座線外苑前。ぼくが座ってボーっとしていたら目の前に親子連れ。推定3歳の女の子がビャービャー泣いてる。周りの乗客も迷惑そうな視線。お母さん、困惑。口をふさいだり頭をなでたりするものの、ビャービャー。とどろく泣き声。するとお母さん。何を思ったかファッション雑誌の中吊り広告を指差し、『あ!ビヨンセ!ビヨンセ!』と大声で。女の子、一瞬泣き止む。なぜだ。ビヨンセ。すきなのか。いまのビヨンセには子供を泣き止ますパワーがあるのか、と思いきやまたビャービャー。結局次の青山一丁目で降りていました。でもあの号泣を一瞬でも止めたビヨンセはすごいと思います」


『兄弟』(9月11日)
「昨日友人たちが餃子パーティをやっているというので、弟のミツと遊びに行った。すると二人並ばされ、『兄の方が顔が難産っぽい』と言われた。大変不愉快である。『兄の方が鼻が変』、『大丈夫大丈夫、全然大丈夫』と無駄に励まされる始末。彼らには今度飲み物の中に毒を盛ろうと思っているが、弟がたくさん誉められていてその点は兄としては嬉しく、また餃子が肉々しく非常に美味だったので、計画の実行は少し見送ることにした」


『無精者ダスター』(9月13日)
「机や棚やテレビについたほこりを、キーボードのほこりを飛ばすエアダスターで飛ばしています。あれがものすごい噴射で気持ちいい。シューシューとやってるだけで掃除したみたいになる。ただ根源的に問題を解決した気がしないのが難点です。どこかへ飛ばしただけですからね。やっぱ休みの日には拭かないといかんのでしょう」


『自然のやらかすことには勝てまい』(9月15日)
「本当は今日からロケ&LIVEで宮古島へ行く予定でしたが、残念ながら台風接近のため中止になってしまいました。浜辺に光る熱光線。ミヤコブルー・青い海。太陽がまったく似合わないのはわかっているけど、行ってみたかった…。日焼け止めまで買ったのに。海パンも弟に借りたのに」


『弟が書いています。』(9月17日)
「今日は兄と渋谷で中華料理を食べました。
死ぬほどチンタオビールを飲んで兄の家に来ています。
兄の家がとても綺麗なんでびっくりしています。
いや、僕が文章を書いていることの方がびっくりだ。」


『ミッドナイト・トレイン』(9月19日)
「電車の展望DVDというのがあって、よく夜中に見ています。運転席からの眺めが淡々と流れるだけです。最初は楽しいのですが、酒を飲みながら見ているとだんだん気持ち悪くなってきて結局終点まで行けないことが多いです。実際の振動がないので画面だけ見ていると酔っちゃうんですね。やはり電車は乗って何ぼだとつくづく思う初秋の夜。しかし夜中は電車が走っていないのでやはり見る。さて今夜はどこへ行こうか」


『バンザーイ』(9月20日)
「昨日は横浜スタジアムに行って、横浜−中日といういつもやたら試合時間の長い試合を見てきました。試合は8−5でベイスターズの勝利。村田、金城、吉村の活躍で首位をいじめました。ぼくらは点が入るたび『ウォーウォーウオウオ、横浜ベイスターズ、燃える星たちよー、LET'S GO!』という歌を歌い、最後にバンザイをします。少ない観客が両手を半ばやけくそに上げバンザイする姿はすがすがしくも悲しみに満ちた風景でした。でもバンザイはどうしてあんなに楽しいのでしょう。バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!両手を高々と上げ、脇を見せる。なんなのでしょう。今日も政治家がバンザイしていましたね。バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!ちなみに胴上げもかなり奇妙な行為だと思います。人をみんなで持ち上げて浮かせる。野球はださくて素晴らしい。最後はビールをぶっ掛ける」


『起用法』(9月23日)
「洋服を1軍・1軍半・2軍に分けていますが、最近は2軍を起用してみようとタンスから引っ張り出してみたら、非常にかび臭く、全部一回洗濯です。監督って大変な仕事ですね」


『お楽しみタイム』(9月25日)
「夜毎プリズンブレイクを1話ずつ見ています。ハマってしまったといって良いでしょう」


『予想外』(9月26日)
「インターネットは1996年からはじめました。当時はまだたいして普及していませんでしたが、このメディアは飛躍的に進化するだろうという予感がして。コミュニケーションのあり方が変化するだろうと思って。時代の流れを読み取り、情報を組み入れ、いずれ発信者としても使うだろうから、早くから勉強しておかなければという焦りにも似た感情が芽生えて。96年、遅すぎたくらいかもしれませんね…というのは嘘で、当時はただただ佐野元春さんのHPが見たくてはじめました。まさかこんなに普及するとは…」


『主語の問題』(9月28日)
「普段は自分のことを『おれ』と言います。俺さ、俺が、俺に。しかし文章を書いたりすると、とたんに『ぼく』、あるいは『私』になります。どうしてだろう。こうなったらたまには『拙者』とか『あたい』なども使ってみたいものです。女子は自分の名前を主語にしてしまう、いわゆる『名前主語』を使う人がいますね。ぼくもやってみよう。『まさひろね、秋が好きなの』。『まさひろね、今日扇風機を押入れにしまったの』。『まさひろね、もうすぐ29歳なの』。ごめんなさい」


『嫌だなと思ったら考える』(9月29日)
「動物園などでじーっと動物を見ていると、『彼らは拒否反応だけで生きてるんじゃないか』と思うことがあります。実家に帰り、猫を触っているときも『それは嫌だ』というときの顔つきや動きは、一瞬殺気を帯びていて怖いときがあります。しかしぼくらはどこかで拒否反応を感じても、顔に出さないときもあれば、『大丈夫大丈夫』なんてごまかしていて、上手いことやり過ごす術を持っていますが、実は『これは嫌だね』が意外と大事なんじゃないかと、最近なぜかワイドショーを見て思いました。一瞬で感じる、なんか嫌だ。詐欺とかも、仕掛けられたことはないですが、一瞬なんか嫌だと思うはずだと願いたい。しかしその前に、仕掛けられるそのこと自体がもう嫌だ」


『刻む』(9月30日)
「ダイアルアップ回線の頃は何をするにも時間が掛かりイライラしたけど、いまほど物忘れがひどくなかった。ブロードバンドになり、何でもかんでも速度が速くなり、待ちイライラは軽減したけれど、物忘れが増した気がする。大きなニュースも、物事も、あんなことやこんなことも、右から左に流れていく。忘れていく。残るものは、なんだろう。どうしたらいろいろ覚えていられるだろう。最終的にはタトゥーしかないのだろうか。似合うだろうか」


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