『変容』(10月3日)
「同じ漢字をずっと見ていると、その字がへんな字に見えてきます。同じように1つのことをずっと考えていると最初に思っていたことがカタチを変え、何だかおかしな感じになってきて困ります。そんな時はやっぱり、茶を沸かすのが一番なんじゃないでしょうか」


『聴くとそればかり』(10月4日)
「スパルタローカルズの最新アルバムをここ最近ずーっと聴いています。生臭くて、うずきます」


『雨多き毎日』(10月5日)
「ズボンのすそが濡れるのってたまらなく不快ですね。靴下は交換できるけど、ズボンの代えを持って出掛けるのも変ですしね。いっそ雨の日はすそが濡れないから女装用の短いスカート履いちゃおうかと思いますが、あれはあれで股がスースーするんです。ヒールなんて前につんのめって歩けたもんじゃありません。短いスカートと高いヒールを履いている人をぼくは本域で尊敬しています」


『珍駅』(10月7日)
「豊橋鉄道の路面電車に『駅前』という駅があります。ここは起点の駅なので、当然帰ってくる電車は『駅前行き』となります。自分も駅なのに名前が駅前です。豊橋鉄道・駅前駅。要注目です」


『都民の要望』(10月7日)
「たまに無性にドラムをばっしんばっしん叩きたい時がある。ぜひ東京都には誰でも叩ける固定ドラムを路上に設置して頂きたい」


『ノー・ブーン』(10月8日)
「この夏、家にいるときに一回も蚊に刺されませんでした。蚊が飛んでいたとしても、ぼくの部屋で飛んでいる蚊は異様に飛ぶ速度が遅く、容易に倒せました。もしかしたら光の加減ですごく蚊が見やすかったのかもしれません。単に狭いからか?」


『ピンク線』(10月9日)
「夜な夜な本を読みます。いいな、と思ったところにはピンクのペンで線を引いています。昨日もびっしびし線を引いていたらば、その本が借り物だということに気づきました。以前やってしまったときは『ねぇ、ここぐっと来たんだけどどうだった?』とごまかそうとして怒られたので、新たに買って返そうと思います。やっぱり本は自分で買わないとだめですね」


『カレー・カウンセリング』(10月11日)
「カレーは非常に好きですが、辛いものが全くだめなので仕方なくククレ・カレー甘口で我慢しています。それでも顔中びゃーびゃーです。なんとかしてください」


『孫にカーブ』(10月12日)
「いつも家の前の道路で真剣に野球をしているおじいさんと孫娘がいる。おじいさんは推定68歳小柄な白髪ランニング姿。孫娘は推定4歳ポニーテール。その二人が真昼間、眼光鋭く真剣勝負を繰り広げている。道路にチョークで打席とホームベースを書き、おじいさんはたまにカーブを投げている。しかしおじいさんは見事孫娘に打ち返され、遥かかなた陸橋近くに飛んでいく打球を、往年の江川投手のようにひざを突き悲しく振り返る。東京の路地で繰り広げられる小さな名勝負を、ぼくは自転車でゆっくり通過する。孫にカーブを投げるおじいさんはちょっと大人げないなと思いながら。きっちり打たれてるし」


『指差し確認』(10月14日)
「家を出る前に必ず指差し確認をする。電気よーし、灰皿よーし、戸締りよーし。鍵を閉めて家を出る。でもまた戻る。本当によーしかを確認する。よーしよーしよーし。たまに地方に行ったりしてよーしを1度しかしていないことを思い出すと、電気がつきっぱなしで泥棒が入って家が燃えている絵が浮かんで不安になります。やはり指差し確認は二度しないとだめです」


『夢その1』(10月16日)
「いつかでかい本屋を丸ごと買い取って、ふらっと出向き、好きなときに好きな本を読みたい」


『曲提供』(10月18日)
「たまに適当にギターをいじっていると、『あれ?これすごくいい曲なんじゃない?』というが曲が出来て、忘れないよう携帯のボイスメモに入れておきます。あらためて聴いてもいい曲なのですが、ぼくがいい曲を歌っても仕方ないので誰か歌ってくれませんか」


『立ってみる』(10月19日)
「ぼくの部屋は物がすべてが低いので座って横になってひじを突いて足をばたつかせて生活していますが、たまにすっと立ってみると頭の中が新展開します。新小岩、新高円寺、新代田、新馬場、新三河島、新横浜。一瞬立っただけでこれだけの新が出てきました。会社の会議などもたまに立ってみるといいと思います」


『池上線』(10月22日)
「最近東急池上線に乗っていたら、真正面に座っていたマミーを飲んでいる老婆(女装をしたロビン・ウィリアムス似)がぼくの横に移動してきて、『あなた横から見ると面白い顔してるわね。キリンみたい』と言ってきました。『どうもー』、と言っておきました」


『ナイスバースデイ』(10月23日)
「今日は私の友人であり、小学校からの同級生であり、相棒でもある長嶋智彦の誕生日です。29だそうです。これから2ヶ月間は彼の方が年上なので、その期間はなるべく敬語で話そうと思います。それにしても、もう29か。変な感じだなぁ。6から知ってるからなぁ」


『デッデデー』(10月24日)
「ギター屋さんに行き、弾きたいギターがあると試し弾きをするのですが、あれが何とも恥ずかしいです。ぼくはいつもエレファントカシマシの『珍奇男』と、佐野元春の『Someday』を弾きます。オフコースの『愛を止めないで』もたまに弾きます。怪訝な顔したハードな長髪店員さんを見ると、非常に申し訳ない」


『予告臭』(10月25日)
「深夜歩いていると、徐々に冬の匂いがしてきました」


『ありがとう』(10月29日)
「オープンキャンパス4にご来場のみなさま、ありがとうございました。電車話封印なんて無理です」


『午後3時の更新』(10月30日)
「ぼくの部屋のカーテンは光をさえぎる様に出来ていて、日中でも閉めていると部屋が真っ暗です。おもむろに起きてカーテンを開けると、正面のマンション、及び大家さんの家からぼくの部屋が丸見えですが、なるべく開け放っています。窓に沿って外と向かい合うようにして机とパソコンを置いているので、カタカタとキーボードを叩く姿が非常にかっこいいことでしょう。きっとすごく『できる人』みたいに見えていることでしょう。もう日が暮れそうです」


『俺は予定に縛られない』(10月31日)
「予定帳を持っていません。スケジュールを書き込んで、ふんふん眺めて仕事に挑む、なんていう姿に憧れますが『明日13時に○○入ります』とか、『明日急遽なしです』なんていう予定は未定生活を何年もしていると、逆にいらないです。そうなると予定調和な予定帳よりも、必然的に、日記帳を重んじるようになります。1日を振り返ることの繰り返し。なんだか未来よりも過去に生きているようで情けないですが、たまに『5年分の日記、一気に振り返り大会』を開催したりすると、即座に朝がやってきます。あれは楽しいし胸が詰まる。結局、思い出の上を歩いていく。愛のメモリーにときめいて、眠れなかった夜のことを思い出す。もう予定なんかいらない。あると気になる。日記帳に記す、素晴らしい記述さえあればいい。日記帳、誰かに見られたらどうしよ」


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