『登場人物』(2月1日)
「私の夢に出てくる人は自分がきっと会いたい人だと思うので、順次会っていこうと思います」

『初期の無法』(2月2日)
「96年ごろにインターネットをはじめた。当時Yahoo!のことを『ヤホー』と呼んでいた。
Googleが出てきた時は『ゴーグル』と呼んでいた。ネット自体今より字っぽかったし、友達と
読みの確認をしなかったので公然と間違えていた。動作が遅いので自分でメモリを積んでみたけど
PCを壊した。うまくいかなかった。チャットなんかもたまにしていた。ページはどこも簡素で荒野な感じがした。
新しさと、これは一体どうなっちゃうんだという無法さが入り混じって楽しかった。さすがにあの楽しさは
インターネットにはもうない。当たり前のものになった。あんな風な初期はどこかにないかとたまに
探しています。赤ちゃん期なんていうのは初期だらけで毎日スリリングだったんでしょうね。
ほとんど覚えてませんが」

『こだわり抜いた』(2月3日)
「からあげの専門店があればいいな」

『雪』(2月4日)
「こう寒いと春ってやっぱり素晴らしいんでしょうね。夏には『あっちぃ』なんて本当に言ってるんですかね。
でも冬でもTシャツを着た外人さんをたまに見ます。リスペクトってこういうことかと思います」

『計画中』(2月5日)
「自作の曲がいよいよたまってきた。これは作品集かライブをせねばなるまい。
なるまいということもないですが、何かしたいと思います。題して『吉川砧公園コンサート春』。
芝生の上で曲を披露。いいですねぇ。ただのピクニックだもん」

『前面展望』(2月6日)
「子供のころから先頭車両で景色を見るのが好きでした。今日も小田急線の一番前で見てました。
途中から乗ってきた子供が『見たいなぁ』『吉川邪魔だなぁ』という顔をしていたので、どうぞと譲りました。
小さいころおじさんが邪魔で邪魔で本当に嫌だったので、子供の未来のためにも前面展望は見せるべきだと
思い、積極的に譲っています。子供以外には絶対に譲りません」

『名前』(2月7日)
「『吉川正洋』(よしかわまさひろ)という名前はすべて小3までに習う漢字でした。
当時はそれが恥ずかしかったですが、今になるとスッとしていていい気がします。
子供が出来たらどんな名前にしようとは二十歳の頃から考えていますが、完璧な名前が
ありません。それ以前の問題は多々ありますが、名前はわかりやすいのがきっといいです。
でも吉川だとサラッとしているので、男だったらせめて濁点は付けてやりたいな、とかね」

『肉』(2月9日)
「たまに悲しいくらい肉が食べたくなってかぶりつくように食べます。肉。似合わないなと思いつつ」

『せんべい』(2月11日)
「子供の頃はわりと嫌々食べていたせんべいがここにきてうまいです。吉川家はポテトチップスが
基本的に禁止だったので、ポテチは友達の家で餓鬼のようにむさぼり食い(意味なし)、家では
せんべいをぽりぽりと食べていました。特にうまくもまずくもないものでしたが、最近お茶を飲みながら
食べるゴマせんべいを心底うまいと思います。これは日本最高峰のスナックだとどこかの
国に自慢したいです」

『ライブ』(2月12日)
「昨日は東京腸捻転ライブ。化粧の乗りがよくてびっくりしたわよ。今日はスギ会トークライブです。
当日券も若干あるようなのでお待ちしてるわよ」

『迷い』(2月13日)
「最近酒を飲むとすぐに顔が赤らむ。ちょっと前までそんなことなかったのに。
みっともないのでやめようか、みっともないからどんどん飲もうか迷ってます」

『夜間金庫』(2月14日)
「夜中、銀行のそばによくある夜間金庫を見つめる。昔からその存在は知っていたけれど
いったいどういう風に使うのかさっぱり知らない。何となく一般人は使えなそうな雰囲気が漂っている。
ハードボイルド・夜間金庫。使い方は知らなくても生きてはいけそうだ」

『急太郎』(2月15日)
「2月17日にこの前行ってきました急太郎・北海道ローカルレポートが流れます。
寒い寒いと言っていましたが、いま行っていたら大変なことになっていたでしょうね。
今回はしみじみと『幸福について』語っております。CSテレ朝チャンネルが入る方はぜひ!」

『楽屋』(2月17日)
「先日楽屋でマキタスポーツさんとイワイガワの岩井ジョニ男さんと私の三人で佐野元春歌合戦をした。
ひたすら初期の佐野さんの歌を歌いあうだけ。佐野さんの歌詞はすごい。三人で歌い合うと、ビートと調子と
散文性が絡み合い、あらためて佐野さんの歌詞のすごさがわかった気がする。アルバム『Visitors』あたりは
特にすごい。ふたりには『吉川君いくつだっけ』としきりに言われた。世代的には少し合わないようだけれど
佐野さんはグッときます。隣では東京ダイナマイトの松田さんとホーム・チームの与座さんが2時間くらい
延々ビートたけしさんの物まねで喋っていました。楽屋は『楽しい部屋』と書くんだ!と誰かが言ってましたが、
それを誰が言っていたかは忘れてしまいました」

『待望論』(2月18日)
「この季節マスクは欠かせないですが、いつもメガネが曇るので着けるのが嫌でした。
しかし最近『メガネのくもり99%カット』と書かれたマスクを発見し気に入って着用しています。
鼻の部分にスポンジが付いており、うまいこと曇りません。まさに『こんなの欲しかった!』。
だいたいのものは秘かな待望の後に世に出てくるようです。待望されるようがんばります」

『ギターの弦』(2月19日)
「茶をすすり、せんべいを食べ、ギターの弦を張り替える。昔からギター弦の張替えが好きでした。
前世はきっと何かを張り替える人だったと思います。大学の頃、拾ってきたボロボロのギターに
新品の弦を張ってとってもいい音がしたときに『こういうことだ!』と思いました。なにがこういうことか
判明はしなかったですが、哲学的にビビっときました。ボロボロだろうがちゃんと弦を張り替えれば
いい感じになる!それもボロボロのやつは案外音がいい!よし、ボロボロのやつになろう!と
当時酒を飲んでは酔っ払い本当にボロボロ。失恋なんかもしてボロボロ。ボロボロにあこがれた
若かりし20歳の君よ。夢多き若人の君よ。言っておこう。30はほっぺが若干垂れてくるぜ! 」

『そねんだことはありますか?』(2月21日)
「『ねたみ』と『そねみ』の違いって何なんでしょう。両方嫉妬みたいな感じでしょうか。
でも2つ言葉があるということは若干ニュアンスが違うのでしょうね。ねたんだことはありますが、
そねんだことはあまりない気がします。というかどれが『そねみ』な感情か気にしたこともありません。
どっちでもいいっちゃどっちでもいいです」

『銀』(2月22日)
「今年はステンレスカー50周年。非常におめでたい年です」

『たばこ問答』(2月23日)
「たばこをやめてから1ヶ月ちょっと経ちます。まだ吸いたい時はありますが、なによりたばこに関する
習慣がなくなるのが寂しいです。たとえば今日いく浅草東洋館。駅に着いたらまず一服。出番前、出番後に
それぞれ一服。打ち上げに行って酒飲んで十服くらい。このいままでの流れがなくなってしまうお別れ感。
あまりに寂しかったら口にはたばこをくわえておいて、まったく同じ流れで時間を過ごして、一回も火はつけない
というのもいいですね。生殺しな感じがひどいです。あとはシシ丸みたいに常にちくわを口にくわえておくとかね。
もうそこまでいったら吸えよという話ですいません。吸いません。けっこう大丈夫です」

『二郎さん伝説』(2月24日)
「東京ダイナマイトのハチミツ二郎さんと一緒に居酒屋に入ると、最初は空いているのに
最後はなぜか店が満席になってます。不思議な方です」

『朝に冴えたほうがいいか』(2月25日)
「たばこはやめましたが、夜に目が冴える癖はやめられません。
これはまだどうにかしなくてもいいかと思います」

『30だし』(2月26日)
「そろそろレッド・ツェッペリンを聞いてみようかと思います」

『春眠、PMを超す』(2月27日)
「夢があまりにいい夢だったのですが不意に起きてしまったので、『続きを!』と二度寝すると
まったくつながりの無い平坦な夢でした。『ばかやろう』とふて寝をするともうずいぶんと午後を
過ぎていました。なんだか眠いのは春が近いからだと思います」

『何の集団か分からない人たち(自分たちも含めて)』(2月28日)
「ルノアールで新ネタの稽古。ルノアールにはシュールな方々が集います。特に新宿は」

『うるう』(2月29日)
「今日はおまけの1日。でもこれは2月でないといけないのでしょうか。
8月32日とかも一回くらい見てみたいです」

2008