『りんご』(10月2日)
「俄然りんごジュースが好きになってきた。最近喫茶店でもりんごジュースを頼む。大の大人がりんごジュースは
ないだろうと思うけど、飲みたいのだから仕方がない。もう誰もオレを止められない。せめて注文時はカッコつけよう、
子供が飲みたい感じじゃないぜアピールしよう、と思い軽く自分だけに分かるように『アポージュー』と発音してみた。
『アポージュー』、『アポージュー』。あ、店員さんが来た。お待たせいたしました。ご注文は?『……ア、アイスティーで』。
おーい、『アポージュー』はどうしたー。急に照れやがって。頭の中がりんごだらけのくせに!という経緯で
ぼくは自動販売機が好きですね」

『ビューティフル』(10月3日)
「寝れて食べれて愚痴を言えればきっと最高の人生です」

『空耳アナウンス』(10月4日)
「目黒で乗り換えるとき、『MITA SUBWAY LINE』(三田線はお乗換え)というのが
『満たされない』に何となく聞こえます。本当に何となくなので投稿は控えておきます」

『ぐずぐずの日曜日』(10月5日)
「一日中原稿。合間にICレコーダーを買いにヤマダ電機へ。ネタ覚えやメモに使いたいと思いずっと欲しいのだけれど
どれがいいのかさっぱりわからない。周りの目を気にしながら『あああ、聞こえますか吉川です』と吹き込んでみる。しかし
『♪ヤマ〜ダ電機!』というBGMの方が大きすぎて全然わからない。調べてから買おう。毎日PCとにらめっこなので
いつもの台湾マッサージへ。『すみません、今から大丈夫ですか?』、『エックション!あ?』。くしゃみと聞き返しはすごい。
何だか混んでいるらしかったけれど『ダイジョウブデスヨ〜』と言うので行った。ここは安くて腕のいい人が多いのだけれど、
今日の人は明らかにマッサージやったことないでしょ?という感じの方。んんん、次どう行くの?という感じですべてが
迷っている。でも得意の動きがひとつだけあって、最後はそれの連発だった。ま、いいか。少しは軽くなったんだ。
帰って1万歩歩いて原稿。でも万歩計の勘定がすごく甘い気がする。ま、いいか。歩いたんだ私は。
明日はライブ。ま、いいか。のないように、朝の4時ですが今からぶつぶつ稽古に励みます」

『ひじ掛け』(10月8日)
「椅子のひじ掛けはメガネ掛けとしても便利ですよ。特に目薬を差す際に。ただ10年選手じゃないと
メガネに対する依存度が低いので大変危険です。エルボーで破壊してしまう可能性があるのでお気をつけください」

『告白』(10月9日)
「ふと歩いていたらチャットモンチーの人とすれ違った。きっとそうだ。いい機会だ、チャットモンチーのCDを聴いてみよう。
と思ってTSUTAYAで借りてまともに聴いた。『告白』というアルバム。なんですかこれは!こんなにカッコいいのですか!
最初から聴いている人ずるい!もうこの3人は奇跡ですよ!私はすれ違っていなかったら聴いていなかったわけですよ。
もう何してるんですか吉川。運任せみたいな生活はやめて、アンテナ立てていいものに触れていきなさい!バカ!」

『岐阜が呼んでいる』(10月13日)
「ライブ3連発終了。原稿もそろそろ峠は越えそう。いまは岐阜あたりの鉄道に乗りに行きたいです」

『パソコンのバカ』(10月14日)
「再生と書きたかったのに変換したら一発目に『犀星』と出た。室生犀星?犀星は絶対に一回も使ったことがない!
読んだこともない!読んだらグッと来るのかもしれない!というか勝手に小説家だと思っているけど違うかもしれない!
学がない!でも調べない!変なループになる!YouTubeはたまに再生の丸っこいのが赤い線を越しちゃって止まって
イライラする!がんばれ赤い線!」

『なめらか』(10月15日)
「鉄道フェスティバルで買った大井町線のマウスパッドが非常に使いやすいです」

『実家』(10月17日)
「休みだったので実家に帰る。『実家の近くに安い水が売っている』という流れから、利き水の話になり、そういえば
むかし軟水と硬水を飲み分ける企画で全部当たったなと思い、利き水大会。実家にある水がどちらか当てるルール。
へぇ!マサヒロすごい!そんな特技があったの!飲む。ん、何これ。どっちだ。堅い気もする…。エイヤー硬水!外れ!
すごく恥ずかしかった。親も『水は難しいよ』と励ましてくれる始末。猫まで出てきて『ニャー』と言ってくれる始末。
親の前ではいつまでも子供でいいや」

『作文』(10月18日)
「小6の時に書いた作文が出てきた。ぼくはみんなが踊っている中、ひとり太鼓を叩いた。といきなりの自慢から入り
展示の時もみんなが手伝ってくれなかったと愚痴をこぼしている。最後は『ぼくはよくやった』みたいな最悪の出来。
なんでこんなものが残っているんだろうか。でも字はうまい。誉めてあげたいと思う」

『自由』(10月20日)
「アンケートの中に『ご職業は?』という欄がある。会社員とかサービス業とかある中で、『自由業』というのがある。
私はいつもここにチェックを入れている。自営業でもあるんだろうけれど、自由業の方がいい。でも自由なのに『業』が
付いているのは少し変なので、いっそ『自由』にして欲しい。いろいろな項目がある中での『自由』。おれたちの自由。
アンケートに答えないのも自由。でも責任をしっかり果たせた上での自由。けっこう難しいぜ、自由」

『来てくれたということは』(10月21日)
「少なくともぼくとあなたは気が合うと思います」

『水か茶か』(10月21日)
「水のペットボトルを買うと、お茶よりも全然減らない」

『先輩』(10月23日)
「昨日は土田さんに誘っていただき、アンバランス山本さんの結婚祝い会。すぎさん(インジョン)、新妻(トップリ)、
風藤(松原)も参加し朝まで。最後はベロンベロンで土田さんとすぎさんがデュエット(激ウマ)、山本さんはその間なぜか
ぼくと風藤にスリーパー・ホールドを仕掛けてきたけれど、それも含め最後まで優しかった。分け隔てなく、顔が人間味を
表している。山本さんと土田さんはうらやましいくらい仲が良く、17年戦い続けている誇りと友情がカッコよかった。
『土田と飲むとこうなるねん!』と山本さんは酔った言い訳をしていたけれど、昨年飲んだ時も同じことを連呼していた。
入った当初は先輩が苦手だったけれど、こんな人たちがいるならやっていける」

『ペン』(10月24日)
「お気に入りのG-knockのペンが見つからず、あわあわと探していたら一気に3本見つかった。
こういうのをぜいたく病と言うのでしょう。罰として自分に浣腸です」

『野音』(10月25日)
「エレカシの野音2days、初日は仕事で行けず…。でも今日は行けるかもしれない。恒例の日比谷野音。
絶対に聴きたい。チケットがないのでもちろん外から。一人さびしく酒を飲みながら、元気をもらうとしますか」

『日比谷野音』(10月26日)
「エレカシの野音ライブを外で聴く。まったく中が見えなかったけれど宮本さんの声がビルにぶつかるくらいに
伸びていてカッコよかった。やはり私の先生のひとりだ。途中お腹がすいたので屋台で焼そばを買う。そういえば
2年前も外で聴いてこの屋台で焼きそばを買ったな。そういえば昨日の晩ご飯も焼きそばだったな。秋の夜の日曜日に
こうやって一人縮こまりながらエレカシを聴くって幸せだな。焼きそば量多いな。熱燗飲みたいな。あの子は元気かな。
めぐりめぐってまた来年。次は中で見たい…」

『ご褒美のタオル』(10月27日)
「部屋が水浸しになった。ポテチを食べながらテレビを見ていたらぴちゃぴちゃと音がするので、振り向いたら
床が水浸しだった。台風のせいか!と思ったら洗濯機のホースが抜けていた。あらららら。奥さんとバスタオルで
被害を食い止め、洗濯機の電源を切りホースを入れ直した。何度も床を拭き一応元通り。しかしバスタオルが
びちょびちょで今夜体を拭くものがない。ということで一人コインランドリーへ。真夜中。猫。バスが終わった後の
さびしげなバス停。15分くらい歩く。昔よく来たコインランドリー。いつもここでネタを覚えた。洗濯し30分乾燥。
待っている間に高橋源一郎の『さようなら、ギャングたち』をパラパラ読んだ。木星人のところがおもしろい。残り12分。
外を見ると猫がおしっこをしていた。コインランドリーの近くに借りていた3万8千円のアパートはいま後輩が住んでいる。
冷暖房も洗濯機もない。ぼくは2年で出てしまった。ふらっとジュースでも持って帰ろうかと思ったけど3時前だったので
やめた。雨は降っていなかった。降ってるかなと思って持ってきた傘を杖みたいに持つと、ガラスに映った自分が
一瞬おじいさんに見えた。情けない様でたくましくもある。残り11分。え!さっきから1分しか経ってないの!?
これは表示が壊れているか時間が歪んだかのどちらかだ。ま、考えても仕方ないのでまた本を読んだ。ピーと鳴り
乾燥は終わった。変なの。ま、いいか。ぶらぶらと20分くらい歩いて帰る。風呂に入り、また本を読む。
出たら洗い立てのバスタオルがご褒美みたいに気持ちよかった。でもなんのご褒美かはよくわからなかった。
もう5時だ。さようなら、ギャングたちを読みながら寝よう」

『薄マフ』(10月28日)
「夜を見越して厚着をすると昼暑いし、かといって見越さないと夜寒いし。=薄めのマフラーを持っていく
というところにどうしても帰結してしまうわけです」

『飲むヒアルロン酸・皇潤』(10月29日)
「稽古。ネタを作りながらナガシにTwitterの仕組みを教えてもらう。まぁこの日々の連ねもTwitterみたいなものなので
やらなくてもいいかと思う。帰って食事。散歩(13166歩)。今日も歩いた。歩いているとまったく何も考えない時があり、
おそらく口を開けて阿呆みたいな顔をしていることだろう。読書(1時間)。鉄道ダイヤ情報(DJ)。ぼんやりと健康と元気の
違いを考える。おそらく健康は数値的に良い状態のことで、元気は心やら気持ちが潤ってみなぎっている状態。と見た。
元気の勝ちとする」

『夜とお友達―寝起きの不快』(10月30日)
「ずいぶん夜と仲良くなってしまった。元々深夜番組が好きで中学の頃から夜型だったけど、31歳になった今も
夜とは友好関係だ。会社勤めをしたことがないので、余計に友達だ。でもいい加減飽きてきてしまった。原稿を書き、
あることないことで悶々とし、本を読み、テンションがMAXになるのは3時過ぎ。こんな時間にアゲアゲはまずいと、
なるべく収縮収縮へ向かおうとするも時すでに遅し。スローバラードをギターで弾いたりして寝ている奥さんを起こして
しまう始末。かといって友と朝まで飲もうとすると1時には眠くなってしまう始末。どうするか。どうもしないか。
変化か。放置か。行動か。保留か。結論としては何となくビックカメラで1,980円のバズーカ目覚ましを買いました。
音がうるさ過ぎて腹立たしいです」

2009