ダーリンハニー吉川「鉄道は私のものではない」

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 さてベスト10後半です。いよいよ私が好きな車輌の1位が決定するわけですが、このランキングにどれだけの人が興味を持っているのか非常に怪しいものです。私自身はというと、好きな車輌がいっぱいありすぎて混乱しています。「オマエどの車輌が好きなの?」と自問自答しているうちに訳がわからなくなってきます。阪急7000系も頑張り屋で好きだし、西武9000系も男前でいいし、京王6000系もウイ ンクしてるみたいで可愛いし、京成スカイライナーも名車に間違いないし、南海ラピートも近鉄ビスタカーも名鉄パノラマカーも阪神ジェットカーも相鉄5000系もJRのくまげらもさざなみも九州エリアなんてつばめだってソニックだってかもめだってデザインが大好きだし秩父鉄道1000系も1位にしたいし箱根登山鉄道1形も遠州鉄道1000系だって…

 「もうみんなだーい好き!」とアイドルのようなピースフルな答えでごまかすのも手ですが、1位を気にしてくれている方々がいたらば申し訳ないので断腸の思いで5位以上を発表いたします。好きな車 輌はたくさんあれど、やはり決めなくてはいけない。これまでなんとなくごまかしてきたものを決定するわけですからこれは一大事です。もう私は今までの私で はありません。それくらいの覚悟で後半を発表いたします。大げさです。第5位です。


第5位「東京メトロ6000系」

綾瀬にて


 きました東京メトロ6000系。堂々の第5位です。鉄道車輌の歴史をぬり変えたといっても過言ではない、チョッパ式の名車です。チョッパ式というのは… 非常にややこしいので省略しますが、現在の新車のほとんどがVVVF車という制御方式を採用していて、チョッパ式はその一段階前に隆盛を極めた方式で、 6000系はそのはしりなわけです。なんと言っても昭和42年のデビュー以来ほとんど廃車はなく(というか1両もなかった気が)、350両ほどが今でも現 役で千代田線を走っているという事実が6000系の名車っぷりをあらわしています。発車する際に発する「ミー」というなんともいえない音。そして今では少 なくなってしまいましたが、連結部分のキノコ状の貫通幌。先頭から最後尾まですべて見渡せるのではないかというくらい連結部分が広かったのです。小学校の ころ、よくこの車輌に乗りたいがために乃木坂にあったS君の家まで行っていました。S君は大金持ちで、子供部屋がマンションの一室でした。602号室がS 君の部屋でした。窓からは東京タワーが見えました。6000系に乗ると今でもS君を思い出します。


第4位「京急800形」

品川にて


 2000形と迷いましたが800形です。なんと言っても愛称が「だるま」。なぜかというと見た目がだるまっぽいからという単純な理由ですが、とても愛嬌 のあるフェイスです。なんだかこれが来ると安心します。「あ、だるまさんだ!」と心の中で叫び、ニヤニヤしながら乗ります。いまどき珍しい片開きドア。も ちろん京急レッド。京急はやはりサービス精神がずば抜けていて、なんと言っても先頭車両から景色が見やすい!景色が見やすいというのは、鉄道ファンにとっ てこれ以上のサービスはありません。これからも独自の車輌を作り続けていただきたいです。景色が見やすい800形!だるまさんがんばれ!


第3位「JR419系」

金沢にて


 だるまに続いては「食パン電車」と呼ばれている419系です。なんといってもこの平面顔!食パン専用の包丁で切ったような断面。いい!上の写真の419 系は、中間車だった車輌を先頭車に改造しているため、このようなちょっとした整形した感じのフェイスになったわけです。鉄道界のマイケルジャクソンです。 それも元寝台特急だったので天井が高い!ぜいたく。相棒の長嶋くんはこの車輌を見た時「なにこれ?何かが変だよね」と言っていましたが、さすがの着眼点。 実際に見るとなんとも不思議な雰囲気なのです。北陸に行ったときにはまず419系に会いたい。そう思わせてくれる名車です。ちなみにこの419系は食パン 電車のほかに「ひょうきん電車」とも呼ばれています。北陸のひょうきんものです。


第2位「東急モハ7200系」

上田にて


 さぁいよいよ2位!東急7200系!私は何を隠そう東急の大ファンでして(別に隠す必要もないですが)、小さい頃から東急東急東急で育ちました。田園都 市線8500系も大好きなので非常に迷いましたが、こちらをランクインさせていただきます。なんといってもこの7200系、「ダイヤモンドカット」と呼ば れる美しい断面。美しいステンレス。どこをとってもカッコいい。ガンダムの中に出てくるジムに似ています。でもあんまりガンダムは詳しくないしな、あれジ ムだったよな?と一応検索したら「ティップネスでフィットネス」とか「やせたい方はこちら!」と違うジムが出てきてしまい、やっとこさ探し当てたらやはり 似ていました。どこがどうということではなく、立ち位置、存在感、量産型、やはり7200系はジムです。大井町線で乗っていたころ「なんとカッコいい車両 だ」と惚れ惚れし、東急から引退後は長野県の上田交通で走っているというのであとを追いかけ、2ショットを抑えることが出来ました。上田交通さんの粋な計 らいで、7554編成は余計なラッピングを一切せず、当時のシンプルな銀のまま走らせてくれています。上田の駅で本気で小一時間、立ちすくんでいました。 がんばれジム7200系!いや、モハ7200系!


第1位「新幹線0系」

東京にて


さて栄えある第1位!これはもう自分撮りではありませんが文句なしの新幹線0系です。私の鉄道好きはここから始まったといっても過言ではありません。憧れ の新幹線との2ショット。緊張した面持ち。ここから私の鉄道道がスタートした記念の車輌です。きっと父が連れて行ってくれたのでしょう。「子供は電車が好 きだから」という簡単な理由だったはずです。それがいまや30歳になろうかという青年が、未だに電車好きとはどうしたことでしょう。父の教育ミスか、それ とも父の教育通り事は運んでいるのか。どちらにせよいま言えることは、「おやじ、現役0系との2ショットを撮ってくれて本当にありがとう!」ということだ けです。0系は最近「機械遺産」という非常にメカニックな遺産物に登録されました。関東近郊でお会いしたい方は青梅鉄道公園に神々しく鎮座しております。 機械遺産・新幹線0系。鉄道の奥の深さを教えてくれてありがとう!家として欲しい!中に住みたい!


 ということで、私が好きな車輌ベスト10でした。

 来年書いたらまた変動してそう…。



※おまけに。自分撮りをしている時の写真です。





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