ダーリンハニー吉川「鉄道は私のものではない」

tit.gif


 2008年、あけましておめでとうございます。

 今日は金曜日。といってもまだまだお正月モードが抜けきらぬ1月4日。
 世間のみなさまはお休みの方が多いと思います。

 休みといえば、よく聞かれる質問ベスト3に「休みの日は何をしてますか?」というのがあります。特に初めて会った人に対してはなんとなくのその人の素性が見えやすい質問なので便利なのでしょう。生放送のラジオをやっていたときは、話題がなくなるとよくこの質問をしました。なぜかこの質問をすると不思議と時間が経ちました。

 私もたまに聞かれます。

 いまが休みの象徴であるお正月期間ということもありますので、今回は私の休みの過ごし方を日記風にご披露したいと思います。






 13:00起床。昨日後輩らと朝まで酒を飲んでいたためにこんな起床時間。
 しばらくぼけーっと。

 冬の昼にぼけーっとしているとすぐに夜になってしまう。あぶない。
 18時から実家のある桜新町で久々に家族と会い夜ご飯を食べる約束。それまで何かをしないとすぐに夜だ。別に夜になってもかまわないが、何となくもったいないので地図でも持って喫茶店に行こう。

 ダウンを着て14:30外に出る。

  外は寒い。ダウンでよかった。冬はコートチョイスを間違えただけでテンションが激変するので、ダウンにして正解。下北沢へ向かう。下北沢は立体交差がいい 味を出している。小田急線と井の頭線の仲のよさはうれしい。実際井の頭線は過去に小田急グループだった時期があるので、改札がなく乗換えが出来る。立体交 差としては稀な例。バクストでは立体交差の特集を改めてしたいと思う。



下北沢はこの距離で井の頭線を眺められる


枕木がむき出しでたまらない


喫茶店に入る。

 思いのほかダウンの保温効果が高すぎたらしく冷たい飲み物が欲しい。そんなに寒くはなかったみたいだ。コーヒーは飲めないので、アイスティーを注文。持ってきた地図を広げる。

 赤ペンを耳に差し、どこに路線を作りたいか考える。

 至福のとき。都市と都市を眺め、指で距離を測り、人口の多さを考えながら市民の不便の声を地図から受け取る。じーっと眺めていると地図から声が聞こえてくる。

 東京北部を眺めていたら、これは確実に作ったほうがいいだろうという空間を見つけた。

 西新井-池袋間だ。



地図を眺める


ここはいるでしょー


  地図をよく見ると東武伊勢崎線の西新井からは、西側に出るルートが極端にない。西新井大師に行く大師線という路線があるが、これは昔たしか板橋方面に延び る予定ではなかったか。本格的に着手したときに、震災や何やらで作れなかったという話を聞いたことがある。改めて地図を見ると非常にもったいない。この路 線があったらばどれだけ便利だったろう。

 でもいまならばもっと切り込んで池袋へ繋げたいところだ。

 これだけ要所同士だとこの区間にはバスが行き来しているはずだが、途中に隅田川と荒川があるので橋は混雑することだろう。

 この路線はいい!!

 計画中の吉川ライナー1号線「赤羽-羽田空港間」、2号線「武蔵小杉-吉祥寺間」、これに続いて3号線「池袋-西新井間」の完成である。



堂々の完成


 休みなのに一仕事を終え堂々とアイスティーを飲んでいると、外はもう堂々と夕方。家族で夜ご飯を食べるまで時間がない。

 時間はないが、1号線計画の中枢である下北沢-三軒茶屋区間の視察には行ける。

 1号線計画は当初東武東上線のときわ台が基点であったが、最近私の中で赤羽からということになった。こちらのほうが確実に収支はよくなるだろうし、埼玉方面から羽田に出るにも赤羽始発のほうが使い勝手がいいだろう。ルートは赤羽-ときわ台-小竹向原-中野-笹塚-下北沢-三軒茶屋-自由が丘-西馬込-大森-羽田空港という見事な縦ルートである。2兆円程度の予算がかかるが、何とかしたいと思う。

 その中でも重要なのが下北沢-三軒茶屋間だ。

 このラインを通すのは私の悲願である。
 なぜかというと、何度も電車がなくなり歩いたからである。

 この間にはバスが通っているので、視察がてらバスに乗ろう。



バスもかなり好きです


時刻表を確認


土日祝日は三軒茶屋が歩行者天国のため途中で折り返します


 今日は祭日。
 がーん。大がーん。
 バスで三軒茶屋に行けない。

  喫茶店で何となく考えていたのは三軒茶屋までバスで行き、三軒茶屋から田園都市線で桜新町→実家というルートだったが、大幅に変更。時計を見たらもう17 時なのでタクシーを拾う。とっくに使っていないのにこびりついている知識を一掃して、最新のバス情報を頭にいれておきたい。まいった。

 転ばぬ先のバス。

 2000円も使ってしまった。大後悔。

 桜新町に着いた。

 地元に帰ったらやはりあれをやりたい。



我がふるさとはサザエさんの町


これです


 通風口。

 私は小学校のころから散歩をしたり電車やバスに乗っていた。

 桜新町を歩いている時に、通風口に出会った。
 地下鉄の空気を逃がすあの鉄の口だ。

  まず匂いにやられた。何ともいえない地下のこもった匂いが浮き上がってくる。そして音にやられた。遠くから近づいて去って行くスピード感がたまらなかっ た。出来れば駅と駅の中間くらいにある通風口が一番よい。そして風。冬でも生暖かいあの風は、小さい私を湯葉のように浮き上げ包み込んだ。

 地元にいい通風口があって私は本当に幸せものだと思う。



この幸せもの


 さっそくちょっと風が来た。予告風である。だいたい20秒の間に、大風がやってくる。

 桜新町の駅は珍しい上下二層式の駅なので、風も少し特殊かもしれない。急行はかなりの速度で通過するので様々な種類の風が味わえる。

 きたきたきた!!!!
 風がきた!!!!



きた!


きたきた!!


きたきたきた!!!


 地元の風はやはり最高だった。

 ぜひ住んでいる町に通風口があればお試しください。
 「あいつはなんだ?」という目さえ気にしなければ楽しいと思います。

 時計を見たら17時45分。やばい、間に合わない。
 急いで実家へ帰り、そのまま近くのお好み焼き屋へ。



家族の前でも飲んだくれる吉川兄


 いろいろな思い出話をし、21時お開き。
 個人的にはぜひ今度家族で通風口を楽しみたいと思う。

 22時、帰宅。
 酔っ払ったので24時には眠る。





 以上、とある私の休日でした。
 これから「休みの日は何をしていますか?」という質問には

 「地図に路線を作り、その路線の視察をし、通風口を楽しんで家族で食事」と答えます。

 そんな私ですが、今年もよろしくお願い致します。






【記事一覧へ戻る】




Copyright 2010 So-net Entertainment Corporation