ダーリンハニー吉川「鉄道は私のものではない」

tit.gif


最近部屋の模様替えをしました。本を整理し、服を選別し、いらないものは売ったり捨てたりしてだいぶきれいになりました。

が、一区画だけどうしても整理しきれないゾーンがあります。

「鉄道グッズ」(略して鉄グッズ)ゾーンです。


1.jpg
鉄グッズたち


私は鉄道に関しては基本的に妄想&乗車が好きなので、特に収集に力を入れているわけではありません。なのになんとなく集まってしまいました。乗車の記念に。鉄道フェスティバルのおみやげに。ネタの小道具に。懐かしいからついつい。

「集まってしまった」だけに根が深いというか、なぜか全然捨てられません。 グッズを見ると思い出すこともあります。フラッシュバックに近いです。

「あ、これあのときの鉄フェスで買ったやつだ!」
「あのときは特急○○が公開されたんだ!」
「あれを生で見れただけでも感動的だった!」
と思い出が連動し、その根源であるグッズはなかなか処分できないのです。

ということで整理は大々的にあきらめ、今回はお気に入り鉄道グッズBEST5を発表させていただきます。




第5位 2.jpg
「指定席プレート」


これは私が生まれて初めて親に買ってもらった鉄道グッズです。おそらく小1くらいの頃、神田にあった交通博物館で買ってもらった記憶があります。「これ欲しい!これ欲しい!」と地団駄を踏んで買ってもらったのですが、なぜ子供がこれを欲しがったのかいまいち理解に苦しみます。もっとプラレールとか小さくてかわいい模型などもあったでしょうに。しかしこれはなかなか優れていて、


3.jpg
裏が自由席になっています


指定&自由。裏返して使っていたところがデジタル表示の今よりおおらかでいいですね。
ちなみにこのグッズは、我々のコント「開運グッズだといいながら鉄道グッズを売りつけてくるやつ」で登場し、「好きな女の子を独り占めに出来る、指定席プ レート」という名で呼ばれています。でもこのプレートを見せ付けられて「君を指定するぜ!」と実際言っている人がいたらちょっと厳しいと思います。




第4位 4.jpg
「模携帯」


模型の携帯、模携帯です。これも我々のコントでは欠かすことが出来ないグッズのひとつです。
オリジナルグッズなので愛着も深いです。模型を半分に切って、折りたたみ式の携帯電話に改造してあります。
よく「それ使えるの?」と聞かれますが、残念ながら電波は通じていません。


5.jpg
開きます


おそらく我々の鉄道コントの中で一番多く使われたグッズです。タモリさんに最初に見せたときもしばらく返してくれませんでした。「これはよく出来てるねぇ!」と太鼓判を頂いたグッズです。


6.jpg
残念ながら使えません




第3位 7.jpg
「路線図」


これも家に大量にあります。家でこれを眺めながら酒を飲むのが至福のときです。車両や駅に掲示されていたものがなんと部屋にあるだなんて!という独占感。たまりません。

しかし問題点はとにかく「かさばる」こと。
大きいので置き場所に困ります。駅で見るとそうでもないですが、家に持ってくるとけっこうでかいです。また一番大変なのは買った日の帰り。たいてい鉄道フェスティバルで買うのですが、大きすぎて袋に入らないのでほとんど裸のような状態で持って帰らなければいけないのです。


8.jpg
こんな感じです


これを抱えて電車に乗るとかなり冷たい目線を浴びることになります。「あの人、なんか盗んでない?」という感じです。一応紙のようなものを張ってくれるこ ともありますが、やはりすべては隠れないので一苦労です。しかし多くの目線に耐えて持って帰ってきたグッズなだけに、余計に愛着が沸くものです。




第2位 9.jpg
「車掌スイッチ」


これもとある鉄道フェスティバルに行って買ったお宝です。ドアの開閉をするためのスイッチですが、私は小さい頃から車掌さんにあこがれていたので、一度でいいからドアの操作を自宅でやってみたかったんです。


10.jpg
ジャンク品の中に…


じーっと見ていたら運命の出会いをしました。
あ!むかし憧れていた車掌スイッチだ!
それも裏板までセットで付いてる!

「速攻」と言うのはこういうことを言うんだろうなという速さで、私は車掌スイッチを購入しました。たしか5000円くらいだったと思います。「5キロ以上あって重いですからね。お気をつけてお持ちください」と紙袋に入れてくれたのですが、帰りの車内で


11.jpg
紙袋が破けてドスン!(再現)


してしまいました。

重いので紙袋が耐えられなかったようです。
足の上に落ちたのですごく痛かったのですが、それよりも周りの視線がものすごいのです。

「あのひと、わけのわからないスイッチみたいなものを持ってる」
「なんだろうあれ」
「何で紙袋にあんな重たい機械を入れてるんだ!?」

鉄道ファンの方が見ればすぐに「あ、車掌スイッチ」とわかってもらえると思いますが、知らない人にとって見れば、怪しさ100パーセント。

「これは車掌スイッチといいまして、いわゆる電車のドアの開閉をする機械でございます。先ほどの鉄道フェスティバルで購入いたしました。怪しいものではございません。ご安心ください」という顔をして、私は次の駅ですぐに降りました。

今でも紙が破けて地面に落ちた「ドスン」という音は忘れられません。 あれはびっくりでした。

ちなみに家では「ドアの開閉をスイッチあそび」をよくやります。
これのために買ったんですもの。
でも、5キロあるので腕が相当疲れます。


12.jpg
ドア閉まります




さて、栄えある第1位!

第1位 13.jpg
「スペーシア型アンプ」


見た目もカッコいい東武スペーシア。その形を模したギターアンプです。
大きめの模型であり、ギターアンプでもあります。このオールインワンな感じがたまりません。

これは友人に作っていただきました。スペーシアを改造し、小さなアンプを埋め込んでくれました。エフェクターをひとつ咬ませると、ギュインギュインとロックンロールできます。

鉄グッズの中でも実用性、鑑賞性、どちらも備えた楽しいオリジナルグッズです。


14.jpg
ボタンを押すと発車メロディ

15.jpg
ドアも開く

16.jpg
そして弾きまくる



これ以外にも家には集まってしまったたくさんのグッズがあります。

切符、入場券、帽子、笛、鉛筆、弁当箱、ホッチキス、ダイヤ、雑誌、本、Nゲージ、つり革、線路の輪切り…。

ずっと片付かないんだろうなぁ。





【記事一覧へ戻る】




Copyright 2010 So-net Entertainment Corporation