『朝の10分』(4月1日)
「ぼくは起きてからだいたい40分で家を出ますが、最近50分にしています。その10分で1日の余裕がまったく違うような気がします」

『無思考で眺める数学』(4月2日)
「根っからの文系ですが、たまに教育テレビでやっている数学の番組をぼーっと見てしまうことがあります。先生らしき人が黒板に数字を書き込み、マグネットを貼り付けたりして、狽ニか√とか、分数とかタンジェントとかを使って問題を解き、『はい、ということで答えは2ですね』なんていってさらりと答えを出す。ぼくはまったく無思考のままただ眺めているだけ。カツカツというチョークの音を聞き、数字の変化を見ているだけ。数学は大嫌いだったはずなのに、なぜか見てしまいます。何が起きているのかわからぬまま、答えが出る。それをただただ眺めているというのは、これはもしかしたら馬鹿野郎なのではないかと思いますが、あの時間は言葉にできぬ心地よい時間です。最後に答えが出たときに、『やっぱ2ね』という無駄な抵抗もたまにします」

『出しちゃ引っ込めて』(4月3日)
「いわゆる寒の戻りというやつか、ここ最近は寒いです。ストーブもういいだろう、と仕舞ったらば寒くて引っ張り出し、セーター着ないだろうと奥に入れておいたのをまた着て。寒の戻りを食らうたび、『わたしは一体なにをやってるんだ』とおバカ問答を強いられます。30年近く日本に住んでいるのに、未だに四季に振り回される自分に困惑。日本のベテランになるまでは、道まだ遠し」

『未来』(4月6日)
「今は2007年ですが、もし地球がまだまだあるならば、数字はどんどん増えていくのかと寝る前に考えていました。18673年とか、もっといけば578920年とか、長くて大変だなと。今はまだ数字が少ないので『えっ?1990年生まれ?』なんていう会話も容易に出来ますが、数字が増えると『うそ?28760年生まれ?若いねー』とか言うんですかね。確認する術がないのでどうでもいいのですが、気になって多少眠れませんでした」

『日本の酒』(4月7日)
「大学の頃は暴れるための素材だった日本酒。ただ飲んで酔っ払ってグランドで胴上げしたりするための道具でしかなかったわけですが、最近は夜ちびちびと手酌で飲んだり、普通にうまいなと思いながら飲んでいます。冷蔵庫に、辛い酒。つまみにあぶったイカがあれば最高ですが、あぶると煙たいのでハッピーターン」

『ホエ』(4月8日)
「我がベイスターズ、なかなかの出だし。最近実家に帰ったら、80年代後半の『月刊ホエールズ』が大量に出てきて懐かしさに小一時間経ってしまいました。大好きだった高橋雅、高木豊、屋敷、ポンセ、パチョレック…。東京では『月ホエ』はなかなか買えず、京急の売店に買いに行ったことを思い出し、東京生まれなのにどうして神奈川のチームを応援してしているのか、しばし考えました。神宮の方がはるかに近かったはずなのに、どうして横浜のファンになったのか…。月ホエを眺めながら出た答えは、『当時のホエールズが異様に弱かったからだ』です。弱い→強くなる方が応援し甲斐がある。あとは当時のユニホームがスマートでかっこよかった。遠藤の長い足。斎藤のヒゲ。屋敷のパンチパーマ。いつも負けていた大洋。足だけは速かった大洋。がんばれ、大洋!GOGO大洋!そういえば子供の頃、『今年こそは3位!!3位ならば大洋にとっては優勝』と訳のわからぬ論理を友人に投げていました」

『夕飯を食べに遠くへ行く』(4月10日)
「昨日は起きてから無性に餃子が食べたく、宇都宮に行ってきました。青春18きっぷがちょうど余っていたのでガタンゴトン2時間ほど。着いたらちょうど夕飯の時刻。食べて駅前を少しうろつき、ものすごいにんにく臭を漂わせながら帰京。青春29っぽい1日でした」

『気の早いやつめ』(4月12日)
「今日、蚊のブーンで起きる。寝ぼけながらこれは夏の予兆か温暖化の影響か考えました。どちらでもいいやとまた眠ったらきっちり右腕を刺されていました。吸い放題だったらしく、大きな丸。4月なのにもうカイー」

『♪またひとつ女の方が偉く思えてきた〜』(4月15日)
「ANATAKIKOUと河島英五を交互に聞き入る毎日。方や爽やかで一瞬怖ろしい歌。方や飲んで飲んで飲まれて飲んだ時代おくれの男の歌。どちらも心に染みて、どちらも血管で跳ねています」

『アジア』(4月17日)
「明日から3泊4日で台湾ロケに行ってきます。約10年ぶりの外国です。きっちりと台湾ローカル線を見つめてまいります。その前に成田エクスプレスがもううれしい」

『帰国』(4月22日)
「台湾から帰ってきました。食事が基本的に薄味でたいへん美味しかったです。ほとんどがロケでしたが、合間には台湾マッサージに行きました。さすが本場。ものすごい力。『イタイ!イタイ!』と何度も叫びましたが、『ハハー』と笑いながらまったく力を緩めてくれません。『またオーバーなー』みたいなノリで微笑むマッサージ師。翌日背中を見たらば軽く内出血していました。鉄のローラーで弾かれたような紫色の筋。そして点。ここを押しましたよとわかりやすく背中に色がついている。言葉が通じないと内出血を生むことを学びました。でも体のどこかに力が入った気がします。謝々」

『旅とカメラ』(4月23日)
「旅に出たらば本当はカメラを持たずに、見た風景を眼に焼き付けて思ったことだけを覚えておけばいいのでしょうが、どうしても『いい絵だ!』と思うとカメラを手にしてパシャパシャとやってしまいます。いい風景を見てぼーっとしてればいいのに、瞬間的にカメラはどこだ!?と胸ポケットを叩いたりしているのが痩せたゴリラみたいでたまに情けないです。『カメラをリュックの奥深いところに入れてしまった!いーや、もう写メで!』なんてやっているのはいったい何のためでしょう。誰かと分かち合うため、自分でも忘れないため。共有と記憶。見せ付けたいため、証のため。自慢と証拠。荷造りするときにいっそわざと入れ忘れちゃおうかと思うこともありますが、きっと一生できません。しかし帰ってきて写真を見るときの楽しみったらないんですよね。なるべくならば、後に残すものに重点を置きすぎぬよう旅が出来たらいいなと思いました。ちなみに最近の台湾の写真は半分以上が鉄道でした。そりゃシェイ式のSLがいるんだもの撮りますよ」

『それも降らないでやんの』(4月24日)
「今日傘をハンドルに引っ掛けて自転車に乗っていたら、回転中の車輪に傘がはさまり、危なく一回転しそうになりました。昔は折りたたみ自転車に乗っていたら、走行中に折りたたまれてしまったこともあります。みなさん、自転車の運転には大いに気をつけてください」

『ミッドナイト音楽、やがて穴』(4月25日)
「夜中。なるべく目を使わないようにするため、目を閉じて音楽を聴く。スパルタローカルズのニューアルバムを聞きながら、日本酒を飲んで酩酊する。どうしてあんなにすごいイントロが作れるんだろう。やがて眠くなり、音楽を落語に切り替え笑いながら暗い穴に落ちていく。朝。イアホンが顔に巻きついていてほどくのが大変です」

『えらいことになってる』(4月26日)
「ぶつ切りで昼ドラを偶然見ますが、なんかドロッドロなのは伝わってきます。ドロドロ。泥泥。昼泥です」

『ワイは猿や』(4月27日)
「『プロゴルファー・猿』というのはやはりすごい名前ですね。出来れば現代版で『webデザイナー・猫』とか『プログラマー・象』とか『カウンセラー・馬』とか『フォトグラファー・山羊』など作っていただきたいです。写真家の山羊がものすごい腕前という物語です。どうやって撮るんだ…」

『ヤーレン』(4月29日)
「オープンキャンパス5にご来場いただいたすべての方に、ありがとうございました。
やましげさんも秋田でソーラン節を踊っていたとは。またひとりソーラン仲間が見つかってうれしい夜でした」

『ほろ酔いで』(4月30日)
「昨日はトークライブが終わり即寝。起きてまどろんで浅草へ。GWの入り口ということで浅草の舞台にも熱気充満。帰宅し河島英五さんの3枚組DVDをずーっと鑑賞。大きな体で繊細なピアノを弾く英五さん。はたまたギターの弦を4本もぶち切る英五さん。そんなところもいいけれど、とにかく歌がうまいです」



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