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マラソン大会の夢

2001,02,12,Monday

マラソン大会に出場している。深夜に行われるその大会は、夏目漱石の出した最高記録を更新できるかどうか、ということに焦点が置かれている。他の参加者がどうしているのかは真っ暗なのでわからないが、僕は四つ足で走る。アスファルトに両手両足の爪を食い込ませて、グリップを良くしようと心がけている。爪と爪の間に、アスファルトが入り込んでいるという感覚がある。

小学校から駅までのタイムトライアルで、夏目漱石は「二分九秒」という記録を出したそうだ。僕は途中で「二分九秒」は無理だと諦めて、ゴールせずに走ることをやめた。とぼとぼと歩きながら、それでも駅を目指していたが、指定のコースの駐車場を通り抜けようとしたときに、それを妨げるような形で、一台の車が駐車場に停まった。あとちょっとのところで通り抜けることができたのに、おしい、と僕は思う。もうこれ以上ゴールの方へ近づけそうもないので、車に乗っていた見知らぬ家族といっしょに温泉旅行へ行くことにした。

車の中のラジオで、僕がそのまま走っていたら四位だった、という情報を聞いたが、嘘かもしれない、と僕は思う。そして、夏目漱石の記録を更新できなければ意味がない、とも思う。

温泉町の宿に到着すると、そこまで車で運んでくれた家族はいなくなってしまったが、指定された部屋に入ると、三人の友人がいた。彼らはみんな裸で、すぐにでも温泉に入るつもりらしい。今から裸にならなくてもいいのに、と思う。僕は一人の女の子の裸が、他の二人に見られてしまうことをできるだけ避けたい、と考えているが、そんなことは誰も気にしていない。

dream 2001,02,12,Monday
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