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夏の思い出としては

2004,07,31,Saturday

美容院に行ってきた。すごい涼しい。スタンプカードを見たらぴったり半年ぶりだった。

自転車をこいで美容院から帰ってくる途中、お祭りをやってる公園の前を通ったら、がきんちょに水鉄砲で撃たれた。Tシャツがびしょびしょだよ。どうして名もなき市民を撃つんだい?というかどうして祭りにあんなハイテク水鉄砲を持っていくのかね。できればもうちょっとかわいらしいのにしなさい。もちろん、夏の思い出としては、水鉄砲で撃たれてとてもよかったと思ってはいるけれど。

家に帰ったら件のお祭りの焼きそばとフランクフルトが大量に置いてあった。母がお祭りの手伝いをしているからだ。どうやら焼き鳥を焼いているらしい、との有力な情報を妹から得た。今日、この地域ではいたるところでお祭りが行われているようだ。美容院でも、「今日は花火に行かないんですか?」「こないだの駅前のお祭りは行きました?」と聞かれ、今日花火に行くつもりはないし、こないだのお祭りも行かなかった、とぼくは答えた。「夏を満喫していませんね」と美容師の女の子はいった。「ぜんぜん」。

ぼくは小さいころお祭りが苦手だった。それでもいやいや山車を引いたときに、踏まれた靴が脱げてどこかにいってしまい途方に暮れる、ということがあってからもう二度と山車を引くまい、と心に固く誓ったのだ。でも最近はそんなにお祭りが嫌いじゃない。むしろ好きだといってもいい。でも今年はなんとなくお祭りする気分ではないのだよ。これを説明するのは難しいのだけれど。一人でビールを飲みながら、ぶっ壊れたみたいに部屋を冷やしている冷房の真下で、お祭りの焼きそばをいま食べ終えたところだ。

diary 2004,07,31,Saturday
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今夜、すべてのバーで/中島らも

2004,07,31,Saturday

中島らも追悼読書を終えました。そして酒を飲みはじめました。

「教養」のない人間には酒を飲むことくらいしか残されていない。「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことでもある。(『今夜、すべてのバーで』)

book 2004,07,31,Saturday
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顔は裸

2004,07,30,Friday

ワインは半分も飲めなかった。で、朝からドラえもん読んでます。『大長編ドラえもん大全集』の3。このへん(1992年)からはもうほとんど知らないですねえさすがに。読んだのもあるけど忘れちゃってます。だいたい。もっと昔のはすごい覚えてるのにね。ぼくは「魔界大冒険」がいちばん好きです。

そういえばアラーキーは最近、顔を撮ってるんだそうだ。ついにねアタシもね、顔を撮るようになってね。いちばんヌードなのは顔だからね。と仰っておりました。いちばん恥ずかしいのが顔だ、と。そこで思うのは最近のメガネブームについてだ。もはやメガネかけてなきゃ人間じゃないとでもいわんばかりの勢いですよね。メガネ=文明、メガネなし=野蛮みたいな。まあ相変わらずぼくはいいすぎてますが、あながち的はずれでもないですよね。ないですよね?つまり顔は裸であるとするならば、メガネは服だ。だからきっとみんなヨン様のメガネを取りたい!と思ってるんでしょ?そうでしょ?で、どうしてヨン様のメガネが取りたいのかというとヨン様のメガネがメガネ界では超有名なメガネで超レアものだからでしょ?図星でしょ?つまりみんなはキン肉マンの王位争奪戦みたいなメガネ争奪戦を戦っている戦士なんでしょ?とまったく思ってもいないことを書くのって疲れますね。でも普段メガネをかけている人がメガネを取るときの変化って、やっぱり秘密の感じがしますね。見てて。ちょっとパンツ脱ぎました。拭きました。はきました。みたいな。視力2.0のぼくにはまったく縁のない話だけれども。

diary 2004,07,30,Friday
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731部隊

2004,07,30,Friday

4ヶ月ぶりに実家に帰ってきたんだけど外国!こっちのほう外国!ヤンキー!ヤンキー!内訳は本物のヤンキーと偽物のヤンキー。つまりアメリカ人と日本人。国境さえないものの(ってまあ一応米軍基地とのあいだにはあるといえばあるのだが)日本はいくつかの国に確実に分かれてると思いますね。なんていうのかな、立川を超えるとなにかが変化する気がします。人種が。着てる服とかが。サラリーマンの鞄とかが。気のせいかもしれないけど。悪口をいっているのではないよ。やっぱり都会はハードルが高いのだと思うのだ。どこかしら。思いこみかもしれないけど。

そして真っ暗!家のそばにでっかい公園があるんだけど真っ暗!熱帯!怖いから明るいほうの道から帰ったよ。スコール!びしょぬれ!電子機器の危機!おれの部屋雨漏り!びしょびしょ!

で、いまなぜか2000年のワインを開けた。これからひとりで一本空けなきゃいけない。2000年に買ったワインがまだ冷蔵庫に入っていたのです。冷蔵庫に4年も入ってたのってどうなんですか。だいじょうぶですか。

で妹や母親などに思いっきり痩せたといわれた。体重計に乗ったら5キロ痩せていた。扁桃腺炎後から5キロ。つまり5ヶ月で10キロ近く痩せたことになる。

それはまあいいとして、今日はですね、菊地成孔さんのサイン会に行ってきましたよ。『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール-世界の9年間と、 新宿コマ劇場裏の6日間-』出版記念ということで。菊地成孔・坪口昌恭デュオ+パードン木村さんによるライブダブ。ジャズをダブで飛ばす試み。そう池袋東武の屋上でライヴだったはずなんです。でもよりによって台風ですよ。西へ進む台風。なんなのよ。たまに外に出たならば。やっぱおれか雨男は。だから急遽2階のアニメイト広場ですよ。暑いったらありゃしない。ライヴの後はアラーキーとの対談。なぜなら表紙の写真をアラーキーが撮ったから。アラーキーは生ける伝説上の人物。という感じでした。写真家アイコンという感じ。キャラが立ちすぎてて漫画みたいだね。もはや。ただひとつだけ、「死の前では照れてる場合じゃない」というようなことをアラーキーはいっていて、それはほんとその通りなのだよなと思いました。髪が伸びたから外に出たくない。とかいってる場合じゃない。明日切るけれども。で、サイン会。おれはもしかしたらこの数年サイン会というものに行き過ぎかもしれないな。と反省したところでまだ一杯しか飲んでいない。ワインを。あと6杯も飲めないよ。4ヶ月という時間はスペースシャワーが何チャンネルか忘れるくらいの時間。265ね265。そしてviewsicが731ね。731部隊ね。と思ったらviewsicじゃないじゃん。MUSIC ON! TVじゃん。知らなかった…。

diary 2004,07,30,Friday
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マイドリンク指定のためのマイコンビニ指定

2004,07,29,Thursday

お茶。烏龍茶。お茶。烏龍茶。にします。ぼくは。みなさんはどうですか。なに飲んでますか。暑いですからね。水分はちゃんと摂らないといけませんよ。ひとりでは一切のアルコール類を飲まない。というしばりを黙々と実行してるわけですが、そうするとですね、一日のクライマックス的ドリンク、クライマックス・ド・リンクともいうべき、び、び、ビールを飲みはじめる夕方もしくは夜に向けてそこはかとなく水分を控えつつ暮らす。という自作自演ストイック&カタルシスからは解放されいつでも好きなときになに飲んでもいいという状況が生まれるわけです。そこで。なにを飲むのか。という問題がこれはもう急浮上してくるわけだ。毎度リンク(マイドリンク)をどうするのか問題です。ぼくはいくつもの毎度リンクを失ってきたよ。ぼくはぬけがらだけおいてきたよ。というわけでこれまででいちばんのマイドリンク(あれ急に変換された)ブーム(ぼくはぬけがらだけおいてきたよ。はここにかかっているわけだ)を、もといマイブームドリンクを発表します。と思いましたがど忘れしました。アサヒのなんだっけな安室奈美恵がコマーシャルやってたやつ。赤い文字の。地味な。oneか。oneだ。もう味が思い出せないや。でもあれはおいしかった。高校のときかな。というわけで、マイナードリンクを好きになるとつらいのですね。ただでさえあっというまに商品が棚から消えゆく昨今、うかつにマイドリンク指定すらできない状況です。マイドリンク指定のためにマイコンビニ指定しなきゃいけなくなったりするわけです。マイドリンク指定のためのマイコンビニ指定。そんなのなんだかめんどくさい。誰だってそう思います。どうして紙パックの500mlのネクターはファミマにしか売ってないのだ。とか。メローイエロー復刻。とか。メローイエローはぼくのなかであまりにも美化されすぎていたのか、なんかがっかりすらしてしまったのですが(おいしいんだけど)、もういいや。メジャーどころで。という風にどうしてもこれなってしまいますよ。と頭ではわかっているのですが、もうそういう体質が染みついているのですかね。マイナー体質が。あろうことかジャワティーに手を出してしまいました。たぶん中学生以来で飲んだよ。おいしい。でもどこに売ってるのよ。ampmならどこでも売ってるの? 調べたら2リットルのも出てるんじゃん。見たことないよ。というわけでめんどくさいから暗い部屋で一人テレビは消したまま。って真っ暗じゃん!でお馴染みの伊右衛門さんに落ち着きつつ暑さで頭がやられつつ、でも緑茶の合間に烏龍茶を挟んだ方が飽きが来なくていいや。と遅ればせながら今日気がついた次第です。二足交互に履いた方が靴は長持ちする。みたいな感じで。でも基本的にはぶどうジュースが好きです。

food 2004,07,29,Thursday
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アンダーグラウンド・メタレベルとしてのABC

2004,07,27,Tuesday

でもね、って青山ブックセンターのことですけど、そんなに、「特別な本屋だった潰れて哀しい畜生」とかじゃあないんですよ。もう諦めていますし、どんな本屋が潰れたって哀しいですからね。ぼくは。花瓶が床に落ちて割れただけで哀しい。だから部屋に花瓶を置かないほどです。こんなにも花が好きなのに……。だから、「潰れたんだ、へえ」と思って、実際に店の前まで行ってみたり、ちょっとなんか書いておこうかな、というくらいには、まあ特別ではあるのですが、それほどの思い入れがあるというわけでもない。ちょっと近くまで行ったから記念に見学してきたに過ぎないですよ。とあらためて否定するほど思い入れがないわけでもないんだけど……。

というわけで書くという行為は、その題材を選んだ時点で、その対象をなにか特別なものに仕立て上げてしまうところがそれはもうありすぎるくらいにあるわけです。デリダが脱構築の対象に選んだというまさにそのことによってモダンは延命してしまう云々というのといっしょで。なんてことはないふつうの人を描いたことによって日本近代文学がはじまった云々というのといっしょで。ここでぼくがいきなり二ノ宮亜美さんという女の人について長々と書きはじめたとしたらどうですか。まるでぼくが二ノ宮亜美さんに好意を抱いているように見えませんか。と二ノ宮亜美なんていう名前を出している時点でぼくはあだち充好きであることになってしまうわけです。いや実際あだち充好きだからいいんだけど。というようなことをちょっと反省したんですね。だってあまりにもナイーヴに青山ブックセンターが潰れたことに対して遺憾の意を表明しすぎだよみんな。おれもだけど。と思ってしまったのです。ネットを見ていたら。とこんなことを書いていること自体が極めてナイーヴなふるまいになってしまうねえ、これ。っておれは二葉亭四迷か。と、まあ文学部じゃないとよくわからないつっこみを入れつつ、というか文学部でもよくわからないかもしれないのだが、というかおれにだってよくわからないからみんなは気にしなくていいと思う。たまになんとなく「二葉亭四迷」とかいってみたいだけです。

でもさ、青山ブックセンターはぼくにとってふつうの本屋でした。おしまい。っていうなら、別に書かなくったっていいわけですね。いや書いたっていいわけですけど。そこのところが難しいなあと思うのです。というほど難しいとは思っていないのです。うるさいよもう。いいかげんにしろ!というわけで、言語というか書かれたものにはメタレベルが存在しないのですね。つまらないことを書くな!と書くことのつまらなさを指摘することのつまらなさ、を見事に体現してやまない2ちゃんねる的不毛さ(健全さ?)は、反ファシズム装置としていつまで有効に機能するのでしょうか。安易な暴力的メタレベルが空高く析出されてしまうような気がしてなりません。鳥のようなファシズム。というのはぼくの心の奥底に隠された個人的な願望かもしれませんが、ファシズム監視装置としてのシステムが、容易にファシズムに成り下がる、というか成り上がることがありうるわけです。ミイラ取りがミイラになる、というやつ。ってなにを書いてるのかさっぱりわからなくなりましたが、青山ブックセンター青山本店は、その立地形態によってのみならず、おそらくはその卓抜なコンセプトによって垂直下方向への本屋的メタレベルとして機能していたのだなあ、あのころのぼくにとって、とあらためて感慨深く思った次第です。アンダーグラウンド・メタレベルとしてのABC。密やかに、どこにも伸びていかない地下茎。もうジュンク堂でいいや、とぼくは思っていますよ。そしてこれはニヒリズム以外のなにものでもない。あらゆるロマン的情熱を根こそぎにして、『セカチュー』でも読んでろという時代。もうなにもかもが哀しい。哀しいことすら哀しい。奇妙に平準化され果てた大地の上に、突如として大輪の花が咲き誇り、ほかのすべての花を枯らしてしまうような結果に陥る気がしてなりません。

essay 2004,07,27,Tuesday
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特別な本屋

2004,07,26,Monday

潰れた青山ブックセンターに行ってきた。正確にいえば、あの途中でいったん途切れるエスカレータを下り、店の前に貼られた閉店のお知らせを見てきた。ぼくにとってこの本屋は特別な本屋だった。それは置いてある本がほかの書店と違うとか、だからここでしか買えない本があったとかいうことではなく、ただ単に立地条件の問題だ。あの奇妙に奥まった場所の、地下へと下りてゆく行為が、なにか儀式のように作用していたように思う。現実から隔離されたような一画で、いつでもあの本屋は静寂に包まれていたような印象がある。だからほかの本屋に売っているのと同じ本でも、まるで違う本のように見えた。そこにしか売っていないように感じられた。たとえばジュンク堂やリブロや紀伊國屋やブックファーストでそういう風に感じたことはないし、新宿ルミネ店でも感じたことはないから、青山ブックセンターの青山店が、やはり特別な本屋だったのだ。そしてぼくはあの店で本を一冊でも買ったことがあっただろうか。不思議とあまり買ったという記憶がない。いや、平積みされていた阿部和重の『インディヴィジュアル・プロジェクション』をジャケ買いしたのはここだったかもしれない。大竹伸朗の画集を買ったのもここだったかもしれない。だが、訪れた頻度に較べて、あまりにも買った本の数が少なかったことは間違いがない。なぜなら、ぼくはいつもこの本屋で本を選ぶことができなかったからだ。欲しい本が見つかりすぎて、散々悩んだ挙げ句、結局、一冊も買わずに帰るということが圧倒的に多かった。そう、この本屋はなにか買いたい本が決まっているときに行く本屋ではなかった。新しい領域に一歩踏み出したいような気分のときに、偶然の出会いを求めて訪れる本屋だった。そしてそのような場所では本を買う必要さえなかったのかもしれない。そこに新しい世界が確かに広がっているのだと感じられるだけでよかったのだ。地面の下のひっそりとした場所に、新しい世界への秘密の通路が開かれているのだ、と。もちろんぼくはただ夢を見ていただけなのかもしれない。ありもしない新しい世界を頭の中に作り上げていただけかもしれない。でもその場所はそのように機能していたし、ぼくにとってはそういう場所が必要な季節だったのだ。ということを今日ひさしぶりに思い出した。ぼくがこの本屋を最後に訪れたのは確かバロウズが死んだ年で、それはもう7年も前のことなのだ。

book 2004,07,26,Monday
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いつかシベリア。

2004,07,23,Friday

今日こそはすごく遠くまで行けるんじゃないか。朝、目覚めると、毎日のようにそう思います。今日こそは。たとえばシベリア。とかに。だって今日はすごくいい天気だし、予定だってなにもない。いまから家を出ればシベリア。とまではいわないけど、どこか相当遠いところまで行けるんじゃないか。いやいや案外あっけなくシベリア。とかまでたどり着いたりしちゃうんじゃないの。そう思うのです。するともういても立ってもいられません。よし。とりあえず、家を出よう。シベリア。に行くにしろ行かないにしろ、とにかく家を出ないことにはなにもはじまらない。はじまらねえ。と不自然なほど真っ当なことをいまさらのように、やや白痴的に、それでもまったく真剣に矢沢永吉のように思い、ぼくは「ルークス・カイウォーカー」を持って家を出るのです。ちなみに「ルークス・カイウォーカー」というのはぼくのパソコンの名前です。よし。シベリア。の前にここはひとつ腹ごしらえだ。すげえお腹空いた。そうだろ?「ルークス・カイウォーカー」?――という風にして、ぼくはまっすぐいつものようにモスバーガーへと吸いこまれていきます。シベリア。と思わず注文してしまいそうになるのを必死でこらえつつ、ホットスポットなのにすごく寒い席に腰を下ろし、「ルークス・カイウォーカー」をまずインターネットに接続します。シベリア。にはどうやって行くのかな。すると店員さんがやって来て、「お待たせしました。シベリア。ではなく、フレッシュバーガーオニポテセットです。ごゆっくりどうぞ」というので、ぼくはシベリアからいったん目をそらし、「ルークス・カイウォーカー」をぱたんと閉じます。他人のまぶたを閉ざすようにして。ぱたん。そしていちばん最後まで大切にとっておいたオニオンリングを床に落としたり、コガネムシを太股に発見したり、テーブルの上にダンゴムシを発見したりしているうちに、忘れてしまいます。シベリア。のことを。こんなぼくですがいつかシベリア。に行くことができるのでしょうか?

diary 2004,07,23,Friday
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CM界

2004,07,22,Thursday

いまやCM界では引っ張りだこの相武紗季さんですが、もしこの後デートなら、やっぱシャワーを浴びた方がいいですよ。「ビオレさらさらパウダシート」なんかで済まさないで。と思ったことをすぐに書けるブログってほんとすばらしいものですね。

CM 2004,07,22,Thursday
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初心/所信表明ふたたび

2004,07,21,Wednesday

というわけでやっとこできあがりました。
といっても実質二日間です。
結局、MTを使うことにしたのです。

いつまでたってもJUGEMさんが復活しないので
ほとんど同じものを作りましたよ。

memo 2004,07,21,Wednesday
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ズボンにコガネムシ

2004,07,20,Tuesday

10時前には起きた。暑い。東京は39度だと。アホか。でもそんなに暑くないじゃん、とか部屋の中で思っていたが、外に出たらとんでもなかった。息ができない。今日もモスへ行く。気づいたらズボンにコガネムシがついていた。が、今日は席を譲らない。まだ食べている途中だったからだ。最後までとっておいたいちばん大きなオニオンリングを床に落っことしてしまい、絶句。さすがにアイスコーヒーもぬるい。氷が溶けるのも早い。

diary 2004,07,20,Tuesday
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MTを

2004,07,19,Monday

朝7時起床。そういえば弟の誕生日だ。昼頃パスタ茹でてもらう。シーフードのパスタ。いつまでたってもJUGEMが復活しないのでMTを導入することにした。が、なかなか思うようにいかず。夜ケンタッキーをデリバリーしてもらう。「SMAP×SMAP」に山口智子。4時ごろまでMTをいじっていた。

diary 2004,07,19,Monday
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文明の利器

2004,07,15,Thursday

5時前に起きてしまった。ぜんぜん眠れない。「往復書簡」が吉川くんから届いていたのでアップした。ダーリンハニーファンのみなさんアップしましたよ。だいたい2時間くらいかかった。朦朧としていていろんなことが少しずつわかんなくなってたのでいつもより時間がかかった。それから髪が伸びすぎているのでもう死にたいくらいなものです。雷が鳴っている。今日は東大の講義の前期テストだけど髪が長いので行かない。テスト受けたって成績がつくわけじゃないし。なぜならもぐりだから。その後のお疲れパーティみたいのは行きたいけど行かない。なぜなら髪が長いから!

15:15。ちょっと冷房をつけてみた。すごく涼しくて信じられない。文明の利器。寒い。
15:18。もう消した。それからJUGEMは残念だ。ログが一部消えたんだって。もいかしらた、あれ、もしかしたらそうなるんじゃないかと思っていたらそうなってしまってとても残念だ。また夢日記を上げ直すのかぁ。うんざりするなぁ。なんだかついてないなぁ最近。ココログに変えちゃうよ?と思ったら有料なのか。雨が降ってきた。こりゃまたずいぶんと大粒だな。と思ったら30粒くらいしか降らなかった。と書いたらまた降りはじめた。と書いたらやんじゃった!そしてすごく晴れてきた。

diary 2004,07,15,Thursday
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この夏初めての冷やし中華

2004,07,12,Monday

部屋のいたるところに死んだ羽虫が落ちているのだった。それは何日か前から知っていることだった。今日やっとのことで重い腰を上げ、ようやく部屋の掃除をする気になったのだ。掃除機で一匹吸いこむとまた一匹、というように羽虫の死骸は床の上のいたるところで見つかった。ここにも。またここにも。またまたここにも。というような具合に不規則に点在して死んだ羽虫は見つかった。ランダム性が描く死骸の布置は、厄介極まりないことに、痒いところに手が届かない、といった風情でまさしく無規則に散らばっていたし、不思議なことに一度掃除機をかけたはずの場所にまで再度見つかったりもした。見つけてしまうたびにうんざりしながら掃除機で不器用に一匹ずつ吸いこんでいった。見つけてしまった以上はどうしたって駆除しないわけにはいかなかった。床やテーブルの上や肘掛けいすなど、この部屋のあらゆる表面という表面が大量に噴霧されたはずの殺虫剤でいまだべたついているような気がしたが、これは自らの汗のせいなのだと思いたかった。予想以上の殺虫剤の効果、目を見張るばかりの殺傷能力は、心理的にあらゆるこの部屋のべたつきを皮膚という皮膚から回避させるのに十分で、なんだかこの部屋にいるだけで少しずつ自分にまで殺虫剤の効果が及んでしまうのではないかというような、いささか不安で不健康な気分に駆られもするのだった。かといって必要以上に入念に、神経質なほど丁寧に湿らせた布でテーブルの上を拭えば、羽虫の羽の部分だけが何枚も見つかったりした。それは一度気づいてしまうとどういうわけか途端に目につくようになる種類の物質だった。それはなにかほかのものと見間違うということがなかった。どこからどうみても羽虫の羽にしか見えなかった。真っ白なテーブルの上にもうなにも見つけられなくなっても、それでもまだどこかしらべたついているような気がして、これは本当に汗なのだと思いたかった。

網戸に引っかかって死んでいる羽虫は苦労して掃除機で吸いこもうとしても無駄だった。おそらくは網戸に吹き付けられた殺虫剤によって、網戸の向こう側で死んでいるためだった。向こうからこちら側に侵入しようとして叶わず、あるいは網戸に張り付いているあいだに動けなくなりついに最期の時を迎えた羽虫たちは、密漁に使われるカスミ網に絡まってしまった可哀想な野鳥のようだった。羽や足が網の目に引っかかるのか、こちら側からはどうしても掃除機の吸引力では吸いこむことができず、だとすればこちら側で死んでいる羽虫はどうやって部屋のこちら側に侵入したのか説明がつかないではないかとも思ったが、それは個体差によるものかもしれなかった。一部の羽虫は網の目を通り抜け、一部の羽虫は網の目に引っかかったのかもしれなかった。いやそんなことはないはずだった。網戸のあの細かい網の目を抜けられた羽虫など一匹もいなかったはずなのだ。どこかに隠された抜け道が存在していたとしか考えられなかった。あるいは窓が、小さな秘密のように少しだけ開いていたのかもしれなかった。

死骸の量は網戸の真下がいちばん酷かった。本当に酷かった。見たことも感じたこともない死の気配がそのあたりからは漂っていた。その量は明らかに多すぎた。この部屋の窓はスライド式の窓ではなく、ドアのように奥の方に向かって開くタイプのものだった。窓を開いた後で、部屋のこちら側にあって上下にスライドする網戸を閉めることができる、というタイプのものだった。だから網戸と窓ガラスの間にあるサッシの窪みに夥しい数の羽虫が折り重なるようにして死んでいた。殺到、ということばが実に相応しい様子だった。バーゲンの日のデパートの開店時や、ラッシュアワーの電車が駅に到着しドアが開いたとき、あるいは崩壊するビルから群衆が逃れようとするときのように、風船に穴が空きその一点から空気が漏れ出てゆくときそっくりの勢いで羽虫は部屋の中に侵入しようとしていた。そしてそのほとんどすべてが死んでいるのだった。侵入に成功した数少ない羽虫たちも、余計に高濃度の殺虫剤で床の上に点在し息絶えているのだった。

こんなにもたくさんの羽虫を一度に目にしたのはおそらくこれが初めてのことだった。しかもそのすべてが死んでいた。背筋が寒くなるくらいの数の羽虫は掃除機では簡単に吸いこむことができなかった。予想ではもうすでにからからに干涸らびており、実際見た目もそのように見え、これならいともたやすく掃除機で吸いこめるはずだと思いこんでいたのだが、思った以上にべたついているようだった。これは殺虫剤のせいなのだと気づいたのはかなり時間がたってからのことだった。だが数日前のあの日だけ、どうしてこんなにもたくさんの羽虫がこの部屋に侵入しようと目論んだのかについてはまったくもって謎だった。あれから羽虫など一匹たりともやっては来ないのだ。何百匹もの羽虫の死骸をすべて掃除機で吸い込むと、Tシャツの胸のあたりがうっすらと汗でにじんだ。

大量虐殺の現場をすっきりと片づけたことで、おれはどこかしら敬虔な気持ちになった。部屋の掃除が終わると、今日こそは昼飯を食べるべきなのではないかと思い、早速着替えて外に出た。15分ほど歩いて商店街のはずれにある本屋に行き、本を一冊買ってから戻るような形で定食屋に入り、この夏初めての冷やし中華を食べた。店員の中国人は明らかに声が大きすぎ、店内は明らかに冷房が効きすぎていて、外にいた時は冷やし中華が適当だと思われたのだが、注文した料理を待っている間にふつうの温かいラーメンの方が良かったのではないかと後悔するほど店内は寒かった。

food 2004,07,12,Monday
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ゴッドファーザー

2004,07,11,Sunday

今日はひさしぶりに半径500mから外に出まして、東劇で「ゴッドファーザー(デジタル・リマスター版」を観てきました。というか観たことになるのかどうかわかりません。「ゴッドファーザー」で寝ました。といった方がいいかもしれない。「ゴッドファーザー」と寝ました。ではありませんよ。

たぶん「ゴッドファーザー」は小学生のときに全部観ているはずですが、ほとんどなにも覚えていませんでした。かろうじて覚えていたのは、アル・パチーノのたたずまい、というか雰囲気というか、そういうものだけでした。それはともかく、音が良くて美しい映像を観ていて、みなさんどうして眠くならないのでしょう。ぼくはもう170分の上映中ずっと眠くて眠くてしかたがありませんでした。人が殺されるたびに目を開け、あ、殺された、と思い、また次の殺しまで眠る、ということの繰り返しで、これはゴダールの映画を観るときの眠さに近かった。ぼくはゴダールの映画を観ると100%寝ます。「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」はまだそうでもないのですが、こないだ映画館で観たのなんてもうタイトルすら覚えていません。本当に見に行ったのかどうかすらわからない。そのときは眠っていて映画が終わったことに気づかず次の回になっていたので、ああ寝ちゃったもう一回ちゃんと観よう、と思って観たらもう一回ちゃんと寝てしまったのでした。なんなのでしょう。あの、ゴダール特有の眠さ。いわゆる「ゴダールタイム」というやつ。あれ以上に気持ちのいいものがこの世に存在するとは思えません。この世に映画というものがもし存在するのだとしたら、あれこそが映画なのだとすらいいたい。あの、寝たらだめ寝たらだめねた、ら…ふあ…寝たら…ね…た…ら…ね……たらだ……め………という感じで寝ていく感じ。1ミリずつ眠りの世界に入っていく感じ。あの眠りにつく直前に観た映像と、目覚めた瞬間に観た映像のあいだに映画は存在するのです。そんなわけでpart2も見に行くつもりですが、2は200分なので寝るに違いない。もしかしたら、「ユナイテッド・シネマとしまえん」の「プレミア・ナイト」に行くかもしれないのですがどうしよう、10時間寝っぱなしだったら。

movie 2004,07,11,Sunday
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ナン・チョリソと生黒でとりあえずドクターペッパー

2004,07,09,Friday

というわけで今日は夕方くらいに起きてそれからぶっ通しで6時間ほど自宅作業し例によって食事などしているであろうはずもなくさっきやっと仕事が一段落したところでモスに行ってナン・チョリソとフィッシュバーガー(お魚のフィッシュバーガーですね?)を買ってスーパーでキリン生黒を2本買って帰りいま食べ終えたところです。あ、ビール買っちゃだめじゃん。一人で飲まないことにしてたじゃんビール。まあいいか。んで今日はこの新発売のナン・チョリソをモスバーガーのハンバーガーの延長として食べるのはやめてみました。いやハンバーガーじゃないだろもともと。というかですね「モスの商品」という文脈を抜きにして食べてみることにしたのです。意味わかりますか。いつもは「モスの商品」としてぼくはモスの商品を食べているのですね。それがどんな種類のものであれ。でも今日はそれをやめてみた。するとどうでしょう。これはほとんどカレー屋というかインド料理屋というかメキシコ料理屋?の料理であることがはっきりします。ってぜんぜんはっきりしてないですが、キリンの生黒の方はこれまたビール/発泡酒というカテゴライズ抜きにして飲んでみました。純粋にただの飲み物として。するとどうでしょう。ナン・チョリソのスパイスと相まって、こいつあまるでドクターペッパーみたいじゃないか。これ一度試してみるといいですよ。まったく味が変わりますから。本当はドクターペッパーじゃなくて、もっとぴったりとくる飲み物があるはずなんだけど名前がどうしても思い出せないので、ナン・チョリソと生黒でとりあえずドクターペッパーになりますといっておきます。またモスバーガーかよ。と遅まきながら自分でも気づきつつあれですね。お腹空き過ぎると信号の意味がわからなくなりますね。さっきは自転車で買い物に行ってきたのですが、赤でもとまらないで行こうとしているので、おい赤だよ。といいきかせなければなりませんでした。なんていってるのはきっとほとんど4日ぶりに外に出たからだ。

food 2004,07,09,Friday
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heherhere

2004,07,09,Friday

「heherhere」というサイト名についてなのですが、どういう意味なのですか。と聞かれる前に、たぶん聞かれることもなさそうだけど書きます。これは10年くらい前に思いついたものです。いつか自分が持つであろうブログのために。んなわけありません。ときどきぼくはそうやって、まだ世の中にあまりなさそうなことばの組み合わせを考えたりしていて、これもそのうちのひとつ、というわけなのです。そういうのがいくつかストックしてあるのですね。余ったごはんをタッパに入れて冷凍しとくみたいに。といっても滅多に使われたりすることはないし、そんなのとくに使う場所だってないし、ほとんどの場合は忘れられてしまうのですが、どういうわけかこれはいつまでも覚えていて、今回、ここぞとばかりにひっぱりだしてきたというわけなのです。彼。彼女の。ここで。とか、まあそういう感じ。なんとなく、ぼわっとしたイメージが像を結ぶような気がしませんか。でもなにか具体的なものを想起させはしない。英語的には意味をなさないですが、そんなことはどうだってかまいません。

heherhere。heにまずrが加わりherになり、そしてherにeが加わりhereになり、芋虫が歩いているみたいに、あるいは蟻の行列みたいに見えはじめると、それはひとつの運動体となってにわかに移動しはじめます。たとえば水平線に沿って。モンゴルの大平原とか、シベリアの大地とか、そういう感じのすごく広いところから見える水平線の上を、三両編成の列車がheを先頭にして視界の右から左に向けて走って行きます。ものすごくゆっくりと。ゆらゆらと陽炎に揺らめいて、遠くから見ると列車は動いているのかいないのかまったくわからない。目を凝らせば凝らすほど、その像はぼやけていき、終いには見ているこちらの目が痛んできてしまうほど。仕方なく目をつぶる。するとそれまで聞こえてこなかったheherhereの走る音が、急に聞こえてくるような気がして、さらに耳を澄ましてみる。そこにはheherhereの音以外にも、もっとたくさんのいろいろな音が、話し声が、遠くから近くから、聞こえてくる。と同時に意識は鳥の視点から、すなわち爆撃機の視点からheherhereの音を聞く自分が立つ地上を見下ろしてもいる。というような意味がheherhereにはこめられているわけなんですね。というのはまあ嘘ですが、実際、上の写真は、鳥が明け方のような空を、あるいは夕暮れのような空を美しく飛んでいるように見える。と同時に、どうしても爆撃機の編隊飛行にも見えてしまう。戦争に負けた国に生まれた者としては。

ところでここには3枚の写真が合成されていて、どうしても思い描く通りのイメージにならなかったその合成作業を終わらせたのは、原爆投下時のキノコ雲の写真でした。いまとなってはまったくその像を窺い知ることはできませんが、たしかにここにはキノコ雲の写真がレイヤーされている。すると夕焼けのオレンジはまるで街並みが燃えているように見えはじめ、その街の片隅では、「he」や「her」の「here」が危険にさらされている、その真っ最中なのです。

というような具合に、具体的なものを想起させないことばの組み合わせと、この世に存在しなかったはずの風景を写した写真という組み合わせは、ことのほか多種多様な断片的なイメージを発生させる、ということの実践をしてみましたよ。みなさんもどしどしふるってheherhereのお話を考えてきてね。

memo 2004,07,09,Friday
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こんにちは。こんばんは。はじめまして。

2004,07,08,Thursday

こんにちは。こんばんは。はじめまして。と挨拶するのを忘れていました。はじめましての方。どうもはじめまして。はじめました。ここに、日記を書くことにしたのです。どうぞよろしく。はじめまして。ではない方も。どうぞよろしく。

memo 2004,07,08,Thursday
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初心/所信表明

2004,07,07,Wednesday

というわけで、やっとこできあがりました。
といっても実質二日間です。
結局はJUGEMを使うことにしたのです。
いままではいったいなにをしていたのでしょうか?

とりあえずは、最近の日記をアップしております。
えーと、これは本当にふつうの日記ですね。
いずれは、ふつうに本当ではない日記を書いていくつもりです。
って自分でも意味はわかりません。

最近は、ここ何年かのうちでもっとも失語症的だ、という自覚があるのですが、読んでいただければおわかりのようにものすごく長い日記を書いています。これはたぶんリハビリに近い。というようなわけで、ここに書いてあるものはきわめて個人的な備忘録のようなものであり、などといった前置きをよく見かけますが、やっぱり書いてしまうものですね。

diary 2004,07,07,Wednesday
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官能的なイルカの群れが踊りながら喉元に

2004,07,05,Monday

いまモスバーガーにいるのですが、なんとも不快な出来事がありました。不快といったらいいすぎなのですが、意識的にため息をつきたくなる、とでもいうような感じの出来事。といってもまだいいすぎなくらい些細な出来事なのですが、とにかく、店内に一人の女性が入ってきたのですね。このモスには出入り口が2つあります。いわば「正面玄関」と「勝手口」の2つです。ところでぼくはその「勝手口」から店内に入ってくる人間がどういうわけか許せないのです。別にふつうの出入り口なのですが、とにかく嫌なものは嫌なのです。とわざわざいうほどでもないですし、いったいなんの権利があってこんなことを主張しているのか自分でも意味がわからないのですが、「勝手口」から入ってくるのは圧倒的に女性が多い。そもそもそのモスは女性客が多いので、これは当たり前といえば当たり前の話なのですが、その女性も「勝手口」から入ってきました。30代の、スーツを着た女性です。「正面玄関」から入ればすぐに注文カウンターがあるのですが、ってこの「〜なのですが、〜です」っていうのが自分でも鼻につくのですが、ってわざとやってるのですが、「勝手口」から入った場合、客席を横断して注文しに行くというような格好になるわけです。そのあいだにハンドバッグやらなんやらを自分が座りたいところへ置いて席を確保してから注文しに行くのは、これまた女性が多いのですね。件の女性も店内に2,3歩足を踏み入れると「どこに座ろうかな」というように店内を見回しました。70%の座席が空いています。ただ禁煙席は満席でした。そこで彼女は何歩か喫煙席の方へ歩き、しかしながら踵を返して店を出て行ったのです。おしまい。これのどこにむかついているのか、はっきりいって書いてるうちにもう忘れてしまったので、つまりそれほどむかついていなかったことになりそうですが、無理して思い出して書き続けます。っていうか、いま店内には男子がぼくしかいないので、この文章を横から覗き込まれたら中央の座席を空けられ床に転がされ集団暴行されること受け合いです。でも書き続けます。牢獄で小説を書き綴った南米の作家のように。

いいじゃないか、と。喫煙席で。だってがらがらだし、煙草を吸ってる人間もいないんだから、喫煙席に座ればいいじゃん。なんなの。その潔癖さ。というか、非寛容さ。書いてて思い出してきましたが、そう、これは、あのときと似たような不快さだ。何年か前、ぼくはマクドナルドにいました。ってどうしてこうもファーストフード店にばっかりいるのか神経を疑いたくなりますが、その話はとりあえず置いておきます。とにかくマックにいたのです。ぼくは当時まだ煙草を吸っていたので、そこは喫煙席でした。隣の席は空席で、隣の隣の席には女の子がいます。彼女は一人で煙草を吸っていました。ぼくはなにか本を読んでいた。すると二人の白人がやって来て、空いていた隣の席に座りました。それから煙草を吸っている女の子に突然英語で話しかけました。どうやらその白人たちは「煙草を吸うな」といっているようなのです。女の子は英語がよくわからなかったようですが、そのうちなんとなく理解して、「だってここは喫煙席で、禁煙席はあっちですよ」というような顔をして、それを身振りで示そうとしました。いささか困惑気味にです。そう、確かにそこは喫煙席でした。そして店内には禁煙席もちゃんと用意されているのです。それなのに頑として外人たちは譲りません。「健康に気をつけているから、近くで煙草を吸わないでくれないかな。悪いんだけど」というようなことを真顔で繰り返すばかりです。「すごく健康に悪いんだよ。その副流煙ってやつ」。いったいなんなのでしょうか。お前が禁煙席に座れよ。ぼくはそう怒鳴りたかった。でもしませんでした。英語がわからないから。ではありません。もともとぼくがそういうことをいえるタイプなら、こんなことを何年もたってからねちねち書いたりしないことは一目瞭然ですね? もしかしたら、その白人たちはまったく違うことをいってたのかもしれない。彼らの話したことはぼくの想像にすぎません。女の子は「なんなのこの人たち」というような顔で、あきらめて店を出て行きました。ぼくだってたぶんそうするはずです。さて。ぼくはよっぽどその人たちの前で煙草を吹かしてやろうかと思ったのですが、その人たちはものの数分で店を出て行っちゃいました。結局なにも注文せずに。なんやねん。帰るんかい。と思わず関西芸人風につっこみを入れたくなるほどでした。おしまい。というような出来事。この二つの出来事はどこが似ているのか。いいえ。出来事は似ていません。ぼくがそこから受けとったものの質が似ているのです。えーと。どこが似ているんでしょうね。たぶん、排除の論理。とかいうようなことだと思います。テーブルにダンゴムシが来てしまったので、席を譲ることにしてぼくは帰ります。

そして焼酎は空になり、空から雨が降りはじめた音がして、モスの帰りに買った「一平ちゃん屋台の焼きそば」を食べました。ジャズを聴きながらです。ウッドベースの音はいつもなにかがはじまりそうな予感に充ち満ちていて、胸が詰まりそうな感じになってしまいます。いや違うかな。お腹から喉のあたりにかけて、なにかがせり上がってくる感じ。それは吐き気とは対極にあるものとも思えるし、もしかしたらまったく同じものなのかもしれないとも思います。官能的なイルカの群れが踊りながら喉元に、音符の連なりとなって駆け上がり、ぼくの声は海原へと泳ぎ出すイルカの通路となって夜明けの空に響き渡ることでしょう。つまり飲み過ぎて気持ち悪いってこと。吐きそう。

diary 2004,07,05,Monday
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7月4日に生まれて

2004,07,04,Sunday

7月4日になるとほぼ自動的にトム・クルーズのことを思います。それから、観たこともないのに「7月4日に生まれて」という映画のことを思う。と共に今日がアメリカ合衆国独立記念日であることを思います。思うだけです。というか、思う以外にどうすればいいのかよくわかりません。だから毎年、思うだけにしているというわけなのです。でも本当はそんなことをしたくはない。こりごりです。懲り懲り。早朝。またもパンを食べました。眠れない朝の4時半に食べるパンと牛乳。むさぼるように5本のパンをです。いま、こうして書いていると、本当に自分がそんなことをしたのかどうかわからなくなってきますね。眠れない午前4時半は深夜といってもいいはずなのに、あの明るさの前ではまったく朝としかいいようがない。ということに地球の公転を感じつつ、結局8時頃に眠りについたぼくが起きたのは午後3時半で、外はすばらしくよい天気。ものすごい勢いで「焼きそばUFO」を食べ終えたぼくはこんな日は散歩に行くだけで一日を終えてもいいような気がして、やがて、散歩にさえ行かなくてもいいような気がしはじめると、「ちびまる子ちゃん」のあたりで遅い昼寝をすることになってしまうのが常なので、ベッドからやおら起きあがり、焼酎をあおることにしました。やおらあおる。ビール以外のお酒の酔い方を忘れてしまっているぼくはたぶん焼酎をたくさん飲み過ぎて、トップランナーに妻夫木くんが、ウルルンに青木さやかが、夕ご飯にうなぎを、といったあたりの記憶が曖昧です。そしてF1。フランスグランプリ。しかしただでさえあの甲高いエンジン音はぼくにとって最良の子守歌なのですから、気がついたときにはシューマッハが今期9勝目を挙げていたのでした。10戦9勝。いったいどれだけ勝てば気が済むのでしょうか。そしてそのころには酔いも覚め、目も覚めて、そのままユーロ2004決勝でギリシャが優勝するのを見届けたぼくはギリシャ人にいわれのない敬意を抱いているのでとても嬉しく思いながら昼頃まで起きていました。無意味に起きている時間の総計は、もしかしたら実時間に加算されていないのでは?

diary 2004,07,04,Sunday
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薄い舌の街、Tokyo

2004,07,03,Saturday

パンを食べます。早朝。チョコチップ入りの、細長いパン。牛乳が飲みたい。パンにはやっぱりネオソフト。なんて思いません。やっぱ牛乳でしょ。だからその点ではアメリカは実に正しいといわざるをえません。日本酪農乳牛協会も。略してj-milkも。というわけで、ただ単にパンを食べたら「牛乳が飲みたいなあ」と思っただけなので、ネオソフトを貶めているわけでは決してありません念のため。というかずっと使ってました!ネオソフト!同じ乳製品じゃないか!いやそれはバターか!マーガリンは違うか!植物性脂肪か!とフォローしなくてもいいのにフォローをしたり余計な間違いをして正したりしつつ今日は予告通りHMVに行きました。別に予告なぞしていませんが。ポイント3倍につられまくりです。一軒目のHMVには探していたものが見つからず、というか見つかりはしたのですがSale対象商品としてのそれは見つからず、ってなんでセールを英語で書いたのかわかりませんが、バーゲンに夢中のグリコさんをほったらかしてもう一軒のHMVに向かいます。そこにはそれがありました。そしてそこにはそれだけではなくあれもあったのです。あれはないと思っていたのでびっくりです。どうしよう。あれがないの。といわれたことはありますか。ぼくはあります。高校生のときでした。あれはきつかった。結局あれは来たのでした。よかった。ほっとしました。なにをいってるんでしょうか。ぼくは。あれとかそれとかいっているからいけないのだな。具体的にはHerbie Hancock『Maiden Voyage』とMiles Davis『On The Corner』です。どちらも驚きの低価格。なんと1090円です。そしてもう一枚。The Polyphonic Spreeの『Together We're Heavy』。レジでお金を払っているとほったらかされた人から電話が。この人はいつもお金を払ってる最中に電話をかけてくるのでなんとも驚く限りです。合流して牛タン定食を食べに行きます。地下の、なんだか秘密のお店みたいな感じ。秘密結社。ということばが思い浮かびます。まるで牛タンを食べることが非合法化されているのではないかという錯覚すら覚えます。というような気分になかば強引にさせられる。それにしても東京の牛タンは薄く、哀しい限りです。あれではすぐに冷めてしまう。薄い舌の街、Tokyo。薄い舌の哀しみを払拭するため、喫茶店に行くことにしました。ふだんは行かない喫茶店です。コーヒーゼリーが食べたい。と思ったのです。2年ほど前にもらったクーポン券が財布の中に入っていて、そいつを使おうという魂胆。しかしながらクーポン券が2年も財布の中にあったというのに、肝心のお店の方ががなくなってしまいました。ぼくらは肩を落とし、満席のベローチェをスルーし、仕方なくスタバに入りました。ぼくはスタバでは緊張するタイプです。そのあとはお決まりのコース。隣のジュンク堂で閉店まで本を読みました。ジョルジュ・アガンベンの『ホモ・サケル』です。これはどうにかして買わずに読破したい本ナンバーワン。だって高いんだもん。お金がないときほど欲しいものが多く見えるものですね。ちらっと見ただけでも10冊くらい欲しい本がありましたが我慢。コンビニで「焼きそばUFO」と昨日と同じパンと牛乳を買って家に帰ります。なんとウィンブルドン女子決勝が始まるところでした。危なかった。どうして決勝だけそんな早い時間にやるのだ。危うく見逃してしまうところじゃないか。まさか。とは思いましたがシャラポワさんが勝ってしまいました。そして牛乳を超ひさしぶりに飲んだぼくは予定調和的にお腹を壊し、シャラポワが優勝したら祝杯を上げるという公約を翻し、本当に牛乳を分解する酵素がないのだな日本人である俺は。と自分の腸に逆に感心。

diary 2004,07,03,Saturday
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グラム売りのお総菜

2004,07,02,Friday

オリジン弁当に行くと必ず「若鶏のからあげ弁当」を頼んでしまう。のはどうしてなのでしょうか。呪いですか。それとも魔法? もうかれこれ10回連続ぐらいです。毎回、今日は違うのを食べよう、と思って家を出るのですが、今日もからあげにしてしまいました。咄嗟に口をついて出るのが「からあげ」なのですね。もしかしたらオリジン弁当のおばさんは、ぼくのことを「からあげくん」と密かに呼んでいるかもしれない。などと考えると、いよいよもうからあげ弁当しか頼めない身体になってしまいます。まあおいしいからいいのですが。なんて別に考えていませんよ。口から出任せです。しかしながらぼくはグラム売りのお総菜を買うことができません。これは本当です。大の男がなにをちまちまと。などと野蛮にも思ってしまうのです。いくぶん男性中心主義的に。「グラム売りのお総菜」ということば自体、「マッチ売りの少女」みたいで(ぜんぜん違いますが)、なんともフェミニンな香りがしますし、しかも貧乏くさいわけです。こいつぁ女子のすることだ、ちげえねえ。と30%くらいは本気で思ってしまうのです。というのはもちろん冗談というか冗談じゃないにしても、あれはめんどくさいんですよ。いや少なくともめんどくさそうと思わせます。それとなんとなく気恥ずかしい感じ。絶対に動作がぎこちなくなるであろうことが、これはもう明確に予想されます。挑戦してみよう。と内心ではいつでも思っているわけですが、まだ一度も試してみたことはありません(どんだけ臆病なんでしょうか)。

そんなこんなでからあげを揚げてもらっているあいだに向かいのファミマで焼酎と落花生を買いました。チェアマンの家で飲んだ鍛高譚がおいしかったので、それを買ってみたのです。オリジン弁当というところは、あの、待っているあいだがどうしていいかわかりませんね。誰もいないときはベンチに座っていれば問題ないのですが、先客がいてすでにベンチが使われているとお総菜の前あたりに曖昧に立ちつくすしかないわけです。あれ、困ります。なんとかしてください。

そうだ。焼酎を飲むペース。というものがよくわかりません、話は変わりますけど。たとえば720mlの焼酎はだいたい何日で空けるのですか。当方、飲み方はロックです。と答えは明らかにケースバイケースであろうことが予想される質問を投げかけて終了。

diary 2004,07,02,Friday
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エレクトリック・マイルス

2004,07,01,Thursday

午後の2時頃起きました。毎週、なんだかんだしているうちに東大へ行く時間になってしまいます。そう、菊地成孔さんの講義にもぐりこんでいるのです。もぐってもいいということなので。そのような寛容さには心を打たれてしまいます。この寛容さは、滅多にあるものではないと思うのです。今日の講義後は実家へ帰るつもりだったのですが準備が整わず断念。今日は1969〜1975年、電化された後のマイルスを中心に。エレクトリック・マイルスです。豆電球をスーツにいっぱいつけたマイルス・デイヴィスが闇夜に突如として浮かび上がる。というような情景が咄嗟に思い浮かびます。講義終了後、例によって歩いて渋谷へ。あんなに混んでいる電車に乗るよりよっぽどましだとぼくは思うのです。歩けるうちに歩きたい。とまるで老人のごとく思いつつ、歩いてたどりつく渋谷はそれほど嫌な感じがしないので不思議です。おそらく、ぼくはハチ公口周辺が嫌いなのでしょう。湿度が低くとても気持ちがいい、こんな渋谷はひさしぶりです。ビアガーデンに行きたい。でも一人でビアガーデン?などと思いながら身体が渋谷にやっと馴れてきたので、少しうろうろします。HMV、タワレコ、レコファン。なにも買わず池袋へ移動し、またもやHMV。メトロポリタンプラザ店。HMVは今度の土曜日にポイントが3倍になるとのことなので今日買う気はしないに決まっています。買い控えというやつですね。リブロにも行きます。いっそのことリブロとジュンク堂とHMVとタワレコが同じビルに収まって欲しい。どうでもいいですがリブロからジュンク堂へ向かう交差点の信号はいっつも赤です。片岡義男『影の外に出る』を読んでいると閉店時刻になったので、サンシャイン通り沿いのHMVへ。こちらは遅くまでやっているのです。ぼくはそのように時間を潰して、なんとなくグリコさんの帰宅を待っていたというわけなのです。しかしながらその日、ぼくは携帯電話を充電し忘れていました。そんなところへ鳴る電話。わずかに残ったかけがえのない電池が、よりによって中学校時代の友人からの突然の電話により消費されてしまいました。なにもこんなときにかけてこなくてもいいじゃん。年に一回くらいなのに。と思ってもどうしようもない。もううんともすんともいいません。急いで帰らなくては。もうすぐグリコさんから連絡が来るはずだから。なんだかんだで一日なにも食べていない、なにも飲んでいないぼくは帰ってお茶を一気飲み。Tシャツにこぼすほどの勢いです。グリコさん帰宅するとのことなので駅へ迎えに。連絡がつかず立ち往生、などという事態が回避されて一安心です。そんなわけで、ひさしぶりに「じゅうにつぼ」へ。ここはなんでもおいしい、と毎度のごとく思います。7月になったので、なんとなく一人飲みを解禁することにし焼酎(黒丸)と氷を買って帰ります。「G7」のバナーを作らなきゃいけないのですが、ウィンブルドン準決勝に釘付けになってしまいました。まさかダベンポートには勝てると思っていなかったのですが、シャラポワさん勝ってしまいました。こんなに早くウィンブルドン決勝に上ってくるなどとは思ってもいなかったので、びっくりしてしまいます。試合後半のあの集中力の質の高さと持続力には目を見張るものがありますね。まるで目に見えるようなシャラポワの集中力によって、会場は完全に彼女のリズムに支配されていました。セレーナとの対決が実に楽しみになってきつつ朝5時就寝。

diary 2004,07,01,Thursday
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