« February 2005 | メイン | April 2005 »

ドイツ人女性の夢

2005,03,11,Friday

スーパーマーケットの冷凍コーナーの前に陣取り、ぼくは受験勉強をしている。ときどき目の前にある鮨を勝手につまんだりしながら。夜になったので家に帰ろうと思う。というかなんとなくそろそろ家に帰ろうと思う。使用していたダンボールを丁寧に折りたたんで、これをどこに置けばいいのかと店員に訊ねるが、家に持って帰った方がいいと店員はいう。「リサイクルのためのダンボール置き場には600人も並んでいるよ」「じゃあ持って帰ることにします」
家族が迎えに来ているので駐車場まで歩く。駐車場では人々がみんなこぞってダンボールを他人の車の下に投げ入れている。彼らは並ぶのも嫌だし、かといって家に持ち帰るのも嫌なのだ。薄暗い遠くの方でその行為は、漁とか農耕とか狩りとかの動作を思わせる。

車の前で家族が車を取り囲むようにして談笑している。そこにはドイツ人の女性もいて、ひさしぶりにぼくの家に遊びに来たところなのだという。父の運転する車は駅で彼女を拾い、スーパーでぼくを拾ったということのようだ。ぼくたちは家に帰る。車中、ぼくはドイツ人女性とちょこちょこと英語で話す。母が「それってドイツ語なの?」という。「ううん、英語」と彼女は答える。彼女は27才で、ぼくは15才だ。彼女はみんなには43才だということで通している。ぼくだけが本当の年齢を知っているのだ。

dream 2005,03,11,Friday
comments (0)

解の公式

2005,03,08,Tuesday

コートを着ないで外に出てみる。長袖Tシャツの上に半袖のTシャツだけを着て。でもあったかい。こんなに一気に薄着になったことなんて今までにあったかな。商店街の本屋で『群像』と『新潮』と『文學界』を買う。それぞれ一冊ずつしか置いてないので、おれが買っちゃっていいのだろうか、といつも思う。来月はリブロまで行こう。ビルディでオムライスを食べ、ドリンクバーのホットコーヒーを飲みながら、目に付いた記事からざくざく読んでいく。まずは『群像』の星野智幸による高橋源一郎の『性交と恋愛にまつわるいくつかの物語』の書評。次に高橋源一郎と山田詠美と島田雅彦の座談会。『文學界』に移って村上春樹のロングインタビュー。高橋源一郎の『ニッポンの小説』。『新潮』に移って斉藤環による青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』の書評。村上春樹の連作短編、東京奇譚集2『ハナレイ・ベイ』。ちょっと離れた壁際の席では、女子高生のふたり組がテスト勉強をしている。ふたりは声を揃えて「解の公式」を諳んじていて、それはふたりの声の高さの違いにより必然的にハモってきこえ、こんなに美しい「解の公式」をきいたのははじめてのことだなと思う。

diary 2005,03,08,Tuesday
comments (0)

放送大学

2005,03,06,Sunday

放送大学を見る。最近は放送大学をよく見ているのです。なんだかいっつも同じ先生の講義を聴いてる気がする。地球環境についての講義。何日か前に印象的だった部分をひとつ。「地球というのはつくづく不思議だなあと思うんです」と先生。「地球の表面は水に覆われているわけですが、この水というのは摂氏0℃から100℃のあいだでしか存在できないわけです。0℃以下になったら液体ではなく固体の氷になるし、100℃を超えたら気体の水蒸気に変化してしまうわけです。これは本当に不思議なことです」と。これはほんとそうだなあとぼくも思いました。大量の水が存在する、ということだけから見ても、地球はとても不思議な惑星なんですね。不思議というか、奇跡的というか。たとえば水星の表面温度は昼は400℃、夜は-160℃まで下がる。火星の表面温度は冬の極点で-133℃、夏の赤道付近で27℃、平均表面温度は-55℃といわれています。これでは恒久的に水が存在できない。そして生命の存在にはこの水の存在が必要不可欠なわけです。

TV 2005,03,06,Sunday
comments (0)

ケーキ屋でケーキ

2005,03,05,Saturday

バイクのプレゼントをぎりぎりまで選んで下北沢へ。7時には間に合わなかった。ケーキ屋でケーキを買っていく。下北のドラマとか古本屋に寄りたいのだが、いつも約束の時間ぎりぎりに到着することになるのでまったく寄ることができないでいる。月に何回かは来ているのに。

diary 2005,03,05,Saturday
comments (0)

ベリーと遊ぶ

2005,03,04,Friday

夕方、立川へ。寒い。NくんとHくんと待ち合わせて適当な居酒屋へ。ポラロイドで写真を撮る。Hくんは帰ったが、会社の人と飲んでいたYくんと合流してNくんの家に5年ぶりくらいで行くことになった。3人でビールを飲む。犬のベリーと遊ぶ。Yくんはいつものように寝はじめ、ぼくはNくんのパソコンで音楽を作った。一曲、完成させ、朝6時ごろ車でモノレールの駅まで送ってもらい立川へ。モノレールから見る雪景色はとてもきれいだった。

diary 2005,03,04,Friday
comments (0)