« June 2005 | メイン | October 2005 »

ハンバーガーですよ。ハンバーガー。

2005,08,28,Sunday

プールのあとは「昭和記念公園」内にある「みんなの原っぱ」に行って、のんびりしました。へんなオブジェみたいなベンチに座って、ぼんやりとしていました。

見渡す限りの草原。緑。目が良くなりそう。真ん中へんに巨大な木が生えています。前に来たときもいた凧揚げ職人みたいな人がまたいて、おそらくは手製であろうカイトを上げているのを遠くから眺めながら、四つ葉のクローバーを探したりしました。見つからなかったです。

そこから歩いて立川まで行き、居酒屋でひとしきりお酒を飲んあと、最近、ひとり暮らしをはじめたYくんの部屋に遊びに行きました。福生です。福生といえばもう実家が目と鼻の先なのですが、実家には帰りませんでした。Yくんの部屋を訪れた人たちがみんな「快適」ということばを使っていたことが、なるほど、うなずける快適な空間でした。もうすごくいい部屋です。広いし、静かで、なにからなにまできちんとしていて、おまけに庭までついているのです。平屋の貸屋なので庭があるんですね。そこでぼくたちは焼酎を飲みながら、丸のままの桃にかぶりつきました。肴は炙ったイカでいい、ではなくて、焼酎の肴には桃がいい、とYくんがいったからです。ええと。どうですかね。酔っててあまり覚えてないですね。桃。まあ、いつ食べてもおいしいわけですが。桃。それから寝てしまったYくんをおいて、Sさんと庭で花火をしたのですが、それもあまり記憶になく、デジカメに花火の写真が撮ってあったので、ああ花火したんだ、ときづいたくらいでした。

Yくんは自分の布団、Sさんはソファ、ぼくはいつのまにか畳の上で寝ていて、起きたらもう朝でした。お風呂を借りてさっぱりとしたあと、ごはんを食べに国道16号沿いに行きました。これは米軍の横田基地の前を走っている通りです。その通りにはたくさんのお店が並んでいて、ぼくらが行ったのは10時半くらいで、食事できるところがひとつくらいは店を開けているだろうと高を括って出向いたのですが、まったくひとっつも店が開いていませんでした。どうやらこの通りは11時から目覚めるようなのです。でかいハンバーガーを食べようということになって、それならいいお店があると行って向かったのですが、開店は11時半で、まだ30分も待たなければならず、でもそのときにはちらほらと雑貨屋などが店を開けてきていたので、買い物をすることにしました。

買い物って、楽しいですね。ぼくは普段、ほとんど買い物をしないので、いえ、食べ物や本は買いますが、それ以外の買い物をほとんどしないので、なにを買うのか決めていないままでいろいろな商品を見ていく、というのがすごく楽しかったです。

で、ハンバーガーですよ。ハンバーガー。みなさん、ハンバーガー好きですか?ぼくはむかーし基地の中で食べたハンバーガーの味が忘れられなくてですね、あれを超えるハンバーガーにはついぞ出会えてこなかったのですが、このデモデダイナーというお店のハンバーガーはいいですよー。ぼくたちは(3、4人で食べて下さい)と書いてある「タワーハンバーガー」というやつを食べてみました。なんというか、記念に。とてもおいしかったんですが、これ、やっぱり一人分のやつを3つ頼んだ方がいいのではないだろうか、という結論に落ち着きました。まあ話の種に一度は頼んでみるのもいいかも。というような料理です(味は申し分ありません)。

んで、福生駅でYくんとさよならし、泊めてもらったお礼をいい、Sさんと二人で立川まで行きました。そしてプロントで生ビールを飲みました。ちょっとした時間潰しをする必要があったのです。そのあと中央線に乗り、Sさんは新宿で下車、ぼくは野音へZAZENを観に行ったのでした。ZAZENは、なんだか知らないけど、超かっこいい。という感じです。あんまり日本のバンドという気がしませんね。意思の疎通があまりできそうにない感じです。でも超かっこいい。

もちろん、ライブ後はみんなで飲みに行きました。ライブのあとにみんなで飲みに行ったりするというのは楽しいものですね。それはともかく、Sさんが京都から来ている、ということにかこつけて祭りモードになっているぼくは、なんだかずっとお酒を飲んでいる気がしました。

diary 2005,08,28,Sunday
comments (2)

セミヌードですよ。セミヌード。

2005,08,27,Saturday

プールに行きました。立川にある、昭和を記念する、「昭和記念公園」にある、「レインボープール」です。男三人で。男三人でプール。男三人でプール?といえば、目的はほぼひとつしかありませんね。そうです。もちろん、あれですよあれ。ナンパですよナンパ。真っ黒に日焼けした大胆極まりない水着ギャルたちをビキニ限定でもうこれでもかというくらいナンパですよ。声かけまくりですよ。セミですよセミ。男なんてみんなセミみたいなもんですよ。ところかまわず鳴きわめき散らしますよ七日間。セミヌードですよ。セミヌード。だれがだれだかわかりゃしませんよ。もはや木が鳴いてるみたいだもん。などと心の中で叫びつつ、ぼくはまずチケット売り場の女の子に颯爽と声をかけ、これがなんと早くも大成功。あかんわー。仕事中やん。うち携帯もっとらんねん。うちんち、いまだに黒電話やねん(笑)。おかん出てまうわ。ごめんなー。ということでしたので代わりに入場券を半額にしてもらいました。というか本当は、14時からな、チケットが半額になるねんけどな、あと10分ちょいや、待ったらいいんやないの?という意味のことを標準語でいわれたので、大人しく静かに待っただけです。持参した300円安くなるクーポンよりも、10分程度待った方が安くなるというのなら待ちます。というか半額になる時間をめがけてプールに来る人というのがこれまた多いのですね。この腐れ貧乏人が!というのは嘘で、ぼくも今度来るときはそうしようと思いました。実に賢い選択だというべきでしょう。というか関西弁、合ってるのでしょうか?そもそもどうして関西弁にしなきゃいけないのでしょうか?もちろんそれはフィクションだからです。なぜか関西弁の方が想像がスムーズに働くのですがどうしてでしょうか?たぶん現実を相対化できるからだと思います。

と、すべて自己解決したところで、1100円払って(半額でもこの値段。高い!)、公園内に入場しました。ものすごい脚の長いモデル体型の女の子たちを見つけたので、すかさず声をかけます。

「ぼくらこれからプールに行くねん。ええやろ。もしあれだったらきみらも行かん?」
「行くのに決まっとるやん。うちらプールに来てるんやで?もう、ここ、プールの敷地内やん。あはは」
「それもそうやね。でも哀しい色やね。ほら見てみ。空。もう夏も終わりや」
「たしかに今日は天気は良くない。しかももう夏も終わりや。けどやな、あたしたち、べつに哀しくなんかあらへんよ」
「なんで?」
「そりゃ決まってるわ。また来年、夏は来るからや」

…というわけで、もう普通に書きますが、ああ、何年ぶりでしょう。プールに入るのなんて。高校を出てからこっち、一度もプールに入ってないんじゃないかな。だとすると何年だ。11年ぶり!当初の予定では、もう今ごろはプール付きの家に住んでいるはずだったのに!というのは嘘だとしても、なんか怖かったですよ。水の中が。水、汚いし。結局、一度も潜らなかったです。あの中で目を開ける勇気はぼくにはありませんでした。今度は水中眼鏡を持っていこうと思いました。水着も新しく買ったことだし。ちょっとプールづこうかと。

そうそう。京都から東京に帰省しているSさんとぼくは水着を持っていなかったので、先に待ち合わせてですね、水着を買いに行ったわけなんですが、もう時期的にあんまり売ってなかったんです。どうすんの?売ってないじゃん。ということになってYくんとの待ち合わせ時間が刻一刻と近づく中、なんとぼくたちはあろうことか「銀だこ」に並んでしまいました。「銀だこ」を見つけたら反射的に並んでしまったのです。焦っても仕方ないからとりあえずたこ焼きでも食べよう。ということになったのです。いっしょにラムネも頼み、すべて食べ終えると待ち合わせ時間まであと10分しかありませんでした。急いで、最後の望みを託して、ダイエーグループのディスカウントストア「トポス」に足を運びました。ええと。ここに来たのも11年ぶりです。まだあるのかな。どうかな。と思って行ったらありました。というのもですね、ぼくは高校時代の三年間、この立川に通っていたわけなんですが、そのころとはもう街が様変わりしていまして、なにがどうなってるのやらさっぱり。といった具合だったわけなんですね。あったはずのものがもうどこにもなく、あるはずのないものがまるで昔からあったかのような顔をしている。まあ要するに、トポスで無事、水着とバスタオルを買った、というわけです。そして急いで西立川へ。と思って青梅線に乗ったら、当のYくんが同じ車両に乗り込んできました。なんという偶然。どうやらYくんは寝過ごして西立川を通り越して立川まで来てしまい、折り返すところだったようなのです。それにしても同じ車両の同じドア、というのがすごいですねえ。うん。

そんなわけで、めちゃ込みということもあったし、泳ぐ人向けのプールではない、断じて。ということもあって、ほとんど泳がないまま、しかもちょっと寒かったことも手伝って、すぐに着替えてビールを飲んでしまいました。だめな大人ですね。カレーも食べましたよ。

ええと。結局、女の子にはひとことも話しかけられませんでしたね。最初からわかっていましたし、そんなことするつもりも毛頭なかったわけなんですが、それでも、もし生まれ変わったらナンパできる男になりたいです。それとも今生のあいだにそうなることができるのでしょうか?果たして。というか、ナンパのできる男がまわりにいないなあ。みんなもっとがんばれよな。

diary 2005,08,27,Saturday
comments (0)

一日を箇条書きに記す

2005,08,05,Friday

●実家に帰っています。髪を切るため。
●一日を箇条書きに記す。
●あまりにも部屋が暑く(なんというか、たとえようがないのだが、強いていえば、相撲取りの身体の中にいるみたいだ)、すぐに起きてしまう。あんなとこで4時間も眠った自分は偉いと思った。
●スカパーでウッドストックの映画を観る。朝から。
●あれは朝から観るものではない。
●みんな裸で、たくさんの人が川に入っていて、女の人が脇毛を剃ったり、シャンプーを使って頭を洗ったりしていた。そして一回ざぶんと水の中にもぐり、ジャンプするみたいにして水から顔を出すと、シャンプーはあらかた流れ落ち、長い黒髪が水に濡れ背中に貼りつきまっすぐに伸びて、それがほんとにまっすぐで、とてもきれいだった。動物の毛並み並み。
●ウッドストックの会場はどうやら個人の農場だったらしく、その農場の持ち主のおじさんがステージに上がりひとこと話していた。20人の前でも話したことがないのに、50万人の前で話すことになるなんて驚きだ、というようなことを彼はいっていた。
●ジミヘン、と略すことが憚られるような伝説上の人物であるジミ・ヘンドリックスの、あの有名なアメリカ国歌を弾くシーン。ちゃんと見たのはたぶん初めてだった。
●ジミヘンは神々しい。と同時にどこか小学生男子みたいだ。
●手の甲がきれいなのがとても印象的。
●ぼくはあの黒人の感じ、バスキアみたいな(ところで峯田くんを見るとぼくはバスキアを思い出す)、眠たそうな顔をした、あのたたずまいが好きだ。まぶたが厚ぼったいような顔つき。黒人がクールでいてくれると、ぼくもクールになれる。クールつうか、冷静になる。明日は基地のそばに行って黒人をいっぱい見てこようと思う。
●映画が終わったあと、ウッドストックで人々が手に入れたものは今ではもうどこにも残っていないのではないだろうか。という気持ちになって、さびしくなった。
●し忘れていた何枚かのCDをリッピングした。ナンバーガール。ROVO。フィッシュマンズなど。
●冷房の効いた部屋でうたたね。
●実家に帰っても貧弱な食生活。朝は冷凍食品のカルボナーラ。昼は冷凍食品のカレーピラフ。いつでも電子レンジが使える幸せ。
●内田樹さんが日記でマックス・ウェーバーはえらい、といっていたので、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を本棚から引っ張り出す。
●でも基本的には太宰治の『晩年』をこの滞在期間中には読んでいる。
●夕方、髪を切りに行く。
●去年とまったく同じ会話がなされ、苦笑。そういえば、去年の今ごろ切ってくれた人と偶然同じ人data。だった。
●会計を済ませていると髪を切ってくれた美容師さんが「そのTシャツどうしたんですか?」と訊いてきた。
●とまどう。
●どうやらぼくの着ているTシャツのデザイナーと友だちだということだった。
●そのブランドは店舗を持っていないので、ぼくがTシャツのデザイナーと知り合いで、もらったものなのではないか、つまり共通の知人がいるという事実がもしかしたらあなたとわたしのあいだには存在するのではないか、と美容師さんは思ったようだった。
●でもそのような事実は存在しない。これは店で買ったもの。話によると店舗を持たず、様々な店にちょっとずつ置かせてもらって販売しているブランドということだった。でもびっくりした。世間は狭い。と思ったけど、なんだか広いような気もした。
●帰ってビールを飲む。
●妹が福井で買ってきてくれたビール。
●フルーティーでおいしい。
●妹は福井に水を汲みに行ったらしい。詳細は割愛。おもろい。「ガキの使い」みたいだ。
●母は祭りの手伝いに行っている。これも去年といっしょだ。焼きそば、焼き鳥、フランクフルトなどを食す。
●そういえば、ミュージック・ステーションにシンガーソンガーが出るんだったな、と急に思い出しチャンネルを変えたらCoccoが歌いに移動するところだった。あれ岸田くんは?いないの?と思ったら眼鏡をかけていないだけだった。
●「シンガーソンガー」という名前に慣れたあとでは、「シンガーソングライター」ということばの方に違和感を感じるから不思議。
●まだ弟とひとことも話していない。
●弟はいまバイトに行ってしまった。
●大瓶を2本、小瓶を1本飲んで酔っぱらった。でもまだまだ飲まなければいけない。在庫処理として。
●去年のボジョレーを開けようか迷い中。
●猫のミュウはいっつもゆっくり歩いてる。
●そしてとても優しい。触ってもほとんど嫌がらないし、そのうち喉を撫でて欲しいポーズになる。どこかの黒い猫とはえらい違いだ。自分以外の動物に触れる喜び、というのがあるように思う。
●そういえば、お祭りの焼きそばには小さな茶色い木の葉が混ざっていた。
●こういうのはいくらでも書けるなあ。
●バイクさん、コメントありがとう。
●酔っていつのまにか眠ってしまいスペシャのsalyuの番組を録画し損ねた。
●アホだ。
●リピート放送は明日が最後。
●途中から一応録画しながら観た。
●salyuはなにに似ているかというと、赤ちゃんに似ている。そしておばあちゃんにも似ている。ということは、ぼくがそこに見ているものは無垢さ・無邪気さ・純粋さであることがわかる。でもそれはなんというか、もともとあったものだとは思わない。後天的に獲得されたものという気がする。持続する強い意志の存在を感じる。
●でも本当に赤ん坊みたいな肌の人だ。
●10月のライブが楽しみ。
●朝まで生テレビを観ている。おじいちゃんがいっぱい!元帝国軍人の!
●こんな時間に大丈夫なのでしょうか?みなさま。と思っていたら録画だということだ。


diary 2005,08,05,Friday
comments (2)