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セミヌードですよ。セミヌード。

2005,08,27,Saturday

プールに行きました。立川にある、昭和を記念する、「昭和記念公園」にある、「レインボープール」です。男三人で。男三人でプール。男三人でプール?といえば、目的はほぼひとつしかありませんね。そうです。もちろん、あれですよあれ。ナンパですよナンパ。真っ黒に日焼けした大胆極まりない水着ギャルたちをビキニ限定でもうこれでもかというくらいナンパですよ。声かけまくりですよ。セミですよセミ。男なんてみんなセミみたいなもんですよ。ところかまわず鳴きわめき散らしますよ七日間。セミヌードですよ。セミヌード。だれがだれだかわかりゃしませんよ。もはや木が鳴いてるみたいだもん。などと心の中で叫びつつ、ぼくはまずチケット売り場の女の子に颯爽と声をかけ、これがなんと早くも大成功。あかんわー。仕事中やん。うち携帯もっとらんねん。うちんち、いまだに黒電話やねん(笑)。おかん出てまうわ。ごめんなー。ということでしたので代わりに入場券を半額にしてもらいました。というか本当は、14時からな、チケットが半額になるねんけどな、あと10分ちょいや、待ったらいいんやないの?という意味のことを標準語でいわれたので、大人しく静かに待っただけです。持参した300円安くなるクーポンよりも、10分程度待った方が安くなるというのなら待ちます。というか半額になる時間をめがけてプールに来る人というのがこれまた多いのですね。この腐れ貧乏人が!というのは嘘で、ぼくも今度来るときはそうしようと思いました。実に賢い選択だというべきでしょう。というか関西弁、合ってるのでしょうか?そもそもどうして関西弁にしなきゃいけないのでしょうか?もちろんそれはフィクションだからです。なぜか関西弁の方が想像がスムーズに働くのですがどうしてでしょうか?たぶん現実を相対化できるからだと思います。

と、すべて自己解決したところで、1100円払って(半額でもこの値段。高い!)、公園内に入場しました。ものすごい脚の長いモデル体型の女の子たちを見つけたので、すかさず声をかけます。

「ぼくらこれからプールに行くねん。ええやろ。もしあれだったらきみらも行かん?」
「行くのに決まっとるやん。うちらプールに来てるんやで?もう、ここ、プールの敷地内やん。あはは」
「それもそうやね。でも哀しい色やね。ほら見てみ。空。もう夏も終わりや」
「たしかに今日は天気は良くない。しかももう夏も終わりや。けどやな、あたしたち、べつに哀しくなんかあらへんよ」
「なんで?」
「そりゃ決まってるわ。また来年、夏は来るからや」

…というわけで、もう普通に書きますが、ああ、何年ぶりでしょう。プールに入るのなんて。高校を出てからこっち、一度もプールに入ってないんじゃないかな。だとすると何年だ。11年ぶり!当初の予定では、もう今ごろはプール付きの家に住んでいるはずだったのに!というのは嘘だとしても、なんか怖かったですよ。水の中が。水、汚いし。結局、一度も潜らなかったです。あの中で目を開ける勇気はぼくにはありませんでした。今度は水中眼鏡を持っていこうと思いました。水着も新しく買ったことだし。ちょっとプールづこうかと。

そうそう。京都から東京に帰省しているSさんとぼくは水着を持っていなかったので、先に待ち合わせてですね、水着を買いに行ったわけなんですが、もう時期的にあんまり売ってなかったんです。どうすんの?売ってないじゃん。ということになってYくんとの待ち合わせ時間が刻一刻と近づく中、なんとぼくたちはあろうことか「銀だこ」に並んでしまいました。「銀だこ」を見つけたら反射的に並んでしまったのです。焦っても仕方ないからとりあえずたこ焼きでも食べよう。ということになったのです。いっしょにラムネも頼み、すべて食べ終えると待ち合わせ時間まであと10分しかありませんでした。急いで、最後の望みを託して、ダイエーグループのディスカウントストア「トポス」に足を運びました。ええと。ここに来たのも11年ぶりです。まだあるのかな。どうかな。と思って行ったらありました。というのもですね、ぼくは高校時代の三年間、この立川に通っていたわけなんですが、そのころとはもう街が様変わりしていまして、なにがどうなってるのやらさっぱり。といった具合だったわけなんですね。あったはずのものがもうどこにもなく、あるはずのないものがまるで昔からあったかのような顔をしている。まあ要するに、トポスで無事、水着とバスタオルを買った、というわけです。そして急いで西立川へ。と思って青梅線に乗ったら、当のYくんが同じ車両に乗り込んできました。なんという偶然。どうやらYくんは寝過ごして西立川を通り越して立川まで来てしまい、折り返すところだったようなのです。それにしても同じ車両の同じドア、というのがすごいですねえ。うん。

そんなわけで、めちゃ込みということもあったし、泳ぐ人向けのプールではない、断じて。ということもあって、ほとんど泳がないまま、しかもちょっと寒かったことも手伝って、すぐに着替えてビールを飲んでしまいました。だめな大人ですね。カレーも食べましたよ。

ええと。結局、女の子にはひとことも話しかけられませんでしたね。最初からわかっていましたし、そんなことするつもりも毛頭なかったわけなんですが、それでも、もし生まれ変わったらナンパできる男になりたいです。それとも今生のあいだにそうなることができるのでしょうか?果たして。というか、ナンパのできる男がまわりにいないなあ。みんなもっとがんばれよな。

2005, 08, 27, Saturday

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