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薄い舌の街、Tokyo

2004,07,03,Saturday

パンを食べます。早朝。チョコチップ入りの、細長いパン。牛乳が飲みたい。パンにはやっぱりネオソフト。なんて思いません。やっぱ牛乳でしょ。だからその点ではアメリカは実に正しいといわざるをえません。日本酪農乳牛協会も。略してj-milkも。というわけで、ただ単にパンを食べたら「牛乳が飲みたいなあ」と思っただけなので、ネオソフトを貶めているわけでは決してありません念のため。というかずっと使ってました!ネオソフト!同じ乳製品じゃないか!いやそれはバターか!マーガリンは違うか!植物性脂肪か!とフォローしなくてもいいのにフォローをしたり余計な間違いをして正したりしつつ今日は予告通りHMVに行きました。別に予告なぞしていませんが。ポイント3倍につられまくりです。一軒目のHMVには探していたものが見つからず、というか見つかりはしたのですがSale対象商品としてのそれは見つからず、ってなんでセールを英語で書いたのかわかりませんが、バーゲンに夢中のグリコさんをほったらかしてもう一軒のHMVに向かいます。そこにはそれがありました。そしてそこにはそれだけではなくあれもあったのです。あれはないと思っていたのでびっくりです。どうしよう。あれがないの。といわれたことはありますか。ぼくはあります。高校生のときでした。あれはきつかった。結局あれは来たのでした。よかった。ほっとしました。なにをいってるんでしょうか。ぼくは。あれとかそれとかいっているからいけないのだな。具体的にはHerbie Hancock『Maiden Voyage』とMiles Davis『On The Corner』です。どちらも驚きの低価格。なんと1090円です。そしてもう一枚。The Polyphonic Spreeの『Together We're Heavy』。レジでお金を払っているとほったらかされた人から電話が。この人はいつもお金を払ってる最中に電話をかけてくるのでなんとも驚く限りです。合流して牛タン定食を食べに行きます。地下の、なんだか秘密のお店みたいな感じ。秘密結社。ということばが思い浮かびます。まるで牛タンを食べることが非合法化されているのではないかという錯覚すら覚えます。というような気分になかば強引にさせられる。それにしても東京の牛タンは薄く、哀しい限りです。あれではすぐに冷めてしまう。薄い舌の街、Tokyo。薄い舌の哀しみを払拭するため、喫茶店に行くことにしました。ふだんは行かない喫茶店です。コーヒーゼリーが食べたい。と思ったのです。2年ほど前にもらったクーポン券が財布の中に入っていて、そいつを使おうという魂胆。しかしながらクーポン券が2年も財布の中にあったというのに、肝心のお店の方ががなくなってしまいました。ぼくらは肩を落とし、満席のベローチェをスルーし、仕方なくスタバに入りました。ぼくはスタバでは緊張するタイプです。そのあとはお決まりのコース。隣のジュンク堂で閉店まで本を読みました。ジョルジュ・アガンベンの『ホモ・サケル』です。これはどうにかして買わずに読破したい本ナンバーワン。だって高いんだもん。お金がないときほど欲しいものが多く見えるものですね。ちらっと見ただけでも10冊くらい欲しい本がありましたが我慢。コンビニで「焼きそばUFO」と昨日と同じパンと牛乳を買って家に帰ります。なんとウィンブルドン女子決勝が始まるところでした。危なかった。どうして決勝だけそんな早い時間にやるのだ。危うく見逃してしまうところじゃないか。まさか。とは思いましたがシャラポワさんが勝ってしまいました。そして牛乳を超ひさしぶりに飲んだぼくは予定調和的にお腹を壊し、シャラポワが優勝したら祝杯を上げるという公約を翻し、本当に牛乳を分解する酵素がないのだな日本人である俺は。と自分の腸に逆に感心。

2004, 07, 03, Saturday

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