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プールサイドの夢

2003 12,16,Tuesday

巨大な屋内プールのプールサイド。プールの水はほとんど蒸発している。そのためにプールの底に群れをなす黒い塊が露わになってしまっている。ヘビに似た生き物のようでもあり、まったく生き物ではないようにも見えるそれは、触れるとぼろぼろに壊れてしまいそうで、プールの底に据えたお灸が燃え尽きた、といった風でもある。ぼくはプールサイドを通って駅へ向かう人の列について歩きながら、そろそろプールを水で満たしたほうがいいのではないかと思う。プールサイドは延々と駅のほうまで続き、そのどこからも黒い塊が何かの死骸の山のように見えていて、「早くこれをどうにかしなければ」という焦りにも似たような気持ちを見るものに与える。やがて、誰かがどこかにあるスイッチを押して、底から湧きあがるようにしてプールが水で満たされはじめた。黒い塊は水嵩が増すにつれて浮き上がりながら、ゆっくりとまず水分を吸収し、それからいっせいに水の中を泳ぎはじめる。

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清原和博の夢

2003 09,21,Sunday

薄い壁の向こうから若い男女の声が聞こえてくる。ふたりは新婚のカップルで、いっしょに風呂に入っているようだ。男は「清原和博」で、誰かといっしょに風呂に入ったことがないし、そもそも風呂に入ったことがない。女が「清原和博」に風呂の入り方を教えてやっている。ときおり、ガラスが割れるような音が聞こえ、いったい何をしているのだろうと思う。コップが床に落ちたときのようなその音は壁の向こう側から聞こえるのにもかかわらず、ぼくはガラスを踏んでしまわないだろうかと自分の足下をひどく気にしている。

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サルの死体の夢

2001 03,05,Monday

校庭の隅にドラム缶が置いてある。それを囲むようにして、僕と友人たちは地面に直接座っていた。ドラム缶の中にサルの死体が入っていることを僕はいちばん最後に知ったので、どうしてみんなは平気でいられるのだろう、と不思議に思う。赤茶けた、まるでぬいぐるみのように見えるそのサルは、毛がところどころ抜け落ちていて、その部分が異様なほど白く見えた。僕は校庭の真ん中あたりまで走っていき、四つんばいになって、頭から地面に潜ろうとした。何か、そうしなければいけないような気がしたからだ。だが僕は、砂まみれになり、白っぽい煙に包まれただけで、地面に潜ることはできなかった。校庭の砂は想像以上に硬く、指先が痛かった。ドラム缶を囲んでいる友人たちはきっと僕のことを笑っているだろうな、と思うが、そちらを振り返ることができない。

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マラソン大会の夢

2001 02,12,Monday

マラソン大会に出場している。深夜に行われるその大会は、夏目漱石の出した最高記録を更新できるかどうか、ということに焦点が置かれている。他の参加者がどうしているのかは真っ暗なのでわからないが、僕は四つ足で走る。アスファルトに両手両足の爪を食い込ませて、グリップを良くしようと心がけている。爪と爪の間に、アスファルトが入り込んでいるという感覚がある。

小学校から駅までのタイムトライアルで、夏目漱石は「二分九秒」という記録を出したそうだ。僕は途中で「二分九秒」は無理だと諦めて、ゴールせずに走ることをやめた。とぼとぼと歩きながら、それでも駅を目指していたが、指定のコースの駐車場を通り抜けようとしたときに、それを妨げるような形で、一台の車が駐車場に停まった。あとちょっとのところで通り抜けることができたのに、おしい、と僕は思う。もうこれ以上ゴールの方へ近づけそうもないので、車に乗っていた見知らぬ家族といっしょに温泉旅行へ行くことにした。

車の中のラジオで、僕がそのまま走っていたら四位だった、という情報を聞いたが、嘘かもしれない、と僕は思う。そして、夏目漱石の記録を更新できなければ意味がない、とも思う。

温泉町の宿に到着すると、そこまで車で運んでくれた家族はいなくなってしまったが、指定された部屋に入ると、三人の友人がいた。彼らはみんな裸で、すぐにでも温泉に入るつもりらしい。今から裸にならなくてもいいのに、と思う。僕は一人の女の子の裸が、他の二人に見られてしまうことをできるだけ避けたい、と考えているが、そんなことは誰も気にしていない。

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ブランデーの夢

1999 05,23,Sunday

間接照明だけの薄暗い部屋のカーペットに座って、その部屋の持ち主からもてなしを受けている。その部屋の持ち主である外国人は僕を歓迎して、普段は飲まないような貴重なお酒を用意してくれた。赤ワインのような色をしたブランデー。僕はブランデーを手の平で受ける。大量の赤い液体が手の平から零れてカーペットを濡らすが、そうすることがその部屋での歓迎の習わしであるようだ。甘く濃密な果実の香りが部屋中に広がる。そのほとんどが零れてしまったが、手の平にわずかに残ったブランデーを舐めてみる。今までに飲んだどんなお酒よりもおいしいと感じたので、ボトルのラベルを見て、銘柄を覚えておいて、今度自分で買ってみようと思う。

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アメリカシロヒトリの夢

1999 02,02,Tuesday

『SPEED』の四人がツアーの合間に家にやって来た。彼女たちは次の日も朝からツアーの予定が入っているのだが、夜遅くまで眠ろうとしない。僕は彼女たちを出来るだけ早く眠らせなければいけない、と思っている。もし寝不足で明日のライヴに差し支えたりしたら、それは僕の責任だ、と考えている。彼女たちが眠ったのを確認して、僕も眠ろうと自分の部屋へ向かう。玄関を通ったときに緑色の絨毯の上にアメリカシロヒトリが何匹か蠢いているのを見つける。玄関に飾られた匂いの強い花から落ちたようだ。今日、至る所で見かけた毛虫はここから発生していたのだ、とやっと思い当たる。僕の見ている前で、アメリカシロヒトリはどんどん増えていく。夥しい数の黒い毛虫のせいで、自分の部屋へ行くことが出来なくなってしまった。僕は何か他の虫を殺すための白い錠剤を持って来て、毛虫の上にばら蒔く。白い錠剤に触れた部分からブクブクと白い泡が発生して、毛虫は簡単に死んでいく。僕はこのままでは彼女たちが嫌がるだろうと考えて、ガラスのコップの中に毛虫の死体を入れる。白い泡はかなり長い時間出続けていて、黒ビールのようだと思う。

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室内プールの夢

1998 11,29,Sunday

夜の室内プールでのコンパ。プールに放された魚を捕まえたり、水底に沈む貝を拾ったりする。魚をたくさん持っている人がその場所では女の子にモテるようなのだが、まったくコンパらしくないので、さっぱり効果がない。疲れ果ててそのままプールサイドで眠ってしまっている銀色の水着を着た水泳のインストラクターしか女の子がいない。だから僕はたくさん泳ぐことにした。会費が無駄になることを避けたかったからだ。銀の水着の女の子がいつまでたっても動き出さないので、近づいてみると、彼女は眠っているのではなく、プールサイドにはめ込まれた小さな四角いガラス窓から、プールの中の魚たちを観察していたのだった

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幼稚園児の夢

1998 09,12,Saturday

ベッドで眠っている。誰かが窓の外を歩いている音で目を覚ます。部屋の窓が全開なので、そこを通る小さい子供たちと目が合う。黄色い帽子を被って、遠足に出かける幼稚園児の列なのだとわかる。若い女の先生が僕が上半身裸なのに気付いて「見ちゃいけません」と子供たちに注意する。列は延々と続き、いつまでたっても終わりそうになく、後から後から園児たちが僕を見ていくし、手を振ってきたりするので、僕は嬉しくなって、ガムを放り投げてあげる。

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空を飛ぶ夢

1998 09,06,Sunday

大量のスクラッチカードの銀色の部分を家の前で削っていて、そのスクラッチカードに描かれたマークに何か秘密があるらしく、僕は空を飛べるようになる。真剣な気持ちでおでこのあたりに意識を集中するとふわりと身体が宙に浮かぶ。自由自在というわけにはいかないのでイライラするが、イメージ通りにいくと、とても気持ちいい。かなり上空を飛んでいるように思えるが、実際には電線の高さまでで、どうしてもそれより上を飛ぶことができない。街中を飛び回るが一か所だけ、必ず失速し地面へ降りることになってしまう場所がある。自然に着陸してしまう。遅いジェットコースターに乗っているようで、おしっこが漏れそうになってしまう。その場所で最近、誰かが亡くなったんだなと僕は思う。

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爆弾の夢

1998 08,21,Friday

大宮の駅の近くの劇場に爆弾が仕掛けられているという情報が流れて、警察やマスコミが詰めかけている。爆弾処理班が真剣な面持ちで話し合ったり作業をしたりする場内で、学校の行事で集まっている小学生たちが身動きできずに退屈している。

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