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タクシーの夢

2013 06,21,Friday

中学時代の友だちと高校時代の友だちが部屋に泊まりに来ている。

夜になり、部屋全体に布団を敷いてみんなでねむるという段になったとき、中学時代の友だちとちょっとした口論になる。同居人もかれに肩入れしたりして(かれらはともに経営者の立場である)、ぼくはとても頭にきたので、部屋を飛び出してタクシーに乗る。どこか遠くへ行ってしまおうとおもって。

ぼくが乗り込んだタクシーにはすでに4人の客(男2、女2)が乗っていた。ぼくが行き先を告げないままで走り続けているので、ぎゅうぎゅう詰めの車内で隣り合った若い男の子に「どこまで行くんですか?」と思い切って訊いてみる。「伊勢です」と彼はいう。なら、どこか途中で降ろしてもらわなくちゃ、とぼくはおもう。料金の計算はどうしたらいいのかな、と心配になる。

「どうして伊勢に行くんですか?」
「地元の友だちの家の庭の、ハーブを摘みに行くんです」

かれらにはどうしてもそのハーブが必要なのだそうだ(理由も聞いたのだけれど、ぼくにはまったく理解できなかった)。みんなで行ったほうがタクシー代が安いので、4人で伊勢に行くことにしたのだという。

「伊勢までって、いくらくらいかかるんですか?」
「3万円くらいらしいです」

それくらいの金額で東京から伊勢までタクシーで行けるんだな、と意外におもうが、もしかしたら一人頭の料金なのかもしれないな、ともおもう。

途中、スーパーマーケットで買いものをするというので、タクシーを降りる。運転手さんもいっしょに買いものに付き合っているので、なんだかみんなのお父さんみたいにみえる。

買いものをしながら女の子のうちのひとりがこれから訪れる伊勢の友だちと電話していて、「かわりますか?」と小声で聞いてくるので、彼女から携帯電話を受け取って、電話の向こうの彼とすこし話をする。「すごく育てるのがむずかしいハーブなんですよ」と彼はうれしそうに言っていた。何年もかかって、ようやく収穫できるまでになったのだそうだ。ぼくには彼が家の黒電話で電話していることがわかる。

買いものを終えたところで、じゃあぼくはこのへんで降りますので伊勢までがんばってください、と切り出す。なんとなく4人が2組のカップルだとわかったので、じぶんは邪魔なのではないかとかんがえて、なるべく早めに降りたほうがよさそうだとおもったからだ。ぼくが財布からお金を出そうとすると、4人組も運転手さんも「いいから、いいから」といってお金を受け取ろうとしなかった。

タクシーに乗り込むみんなを見送り、手を振ってみんなと別れるが、ぼくにはそこがどこなのかまったくわからない。海沿いの道をあるきながら携帯電話を確認すると何度も着信があった。ぼくは絶対に帰らないと決めているので無視するが、男ふたりの部屋に女の子をひとり残してきてしまってだいじょうぶかな、と心配になってくる。

dream 2013,06,21,Friday
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ショッピングモールの夢

2013 06,21,Friday

地域一帯に「怪獣警報」が発令されたため、ショッピングモールに閉じ込められている。郊外の大規模なショッピングモールは屋内退避している客たちでごった返している。日曜日の午後、空港のようなざわめき。

警報が解除されるのをぼくは待っていた。めったにこういう場所には来ないのにまったく運が悪い、とおもう。それにどうせ怪獣なんていつものように出てきやしないだろう、と高を括ってもいる。

どこかで女性の悲鳴が聞こえたとき、ぼくは2階の、山側のテラスに面したあたりの手すりにもたれて吹き抜けになっている1階を見下ろしていた。そのすぐあとで視界の右側から左方向に向かって、叫びながらたくさんのひとたちがパニックになって走り出しはじめるのがみえた。

1階フロアの奥まった場所にある荷物搬入用の倉庫へと続く金属製のシャッターがみるみるうちに熱で溶けて、その向こう側に巨大な鳥のような怪獣があらわれた。まず最初にシルエットだけがみえて、その向こうからゲストが登場するときのような印象で、巨大な鳥は二足歩行でゆっくりとショッピングモールのなかに侵入してきた。巨大な鳥はまわりにあるものを破壊しながらショッピングモール内を移動してゆく。ひとあしごとに地響きがして、あたりには砂埃が舞い上がる。大変なことが起こっているようでもあるが、みんなで鬼ごっこをしているような雰囲気でもある。

出入口はすべて封鎖されているので、ひとびとは目についた窓ガラスを割ってどんどん外へと逃げ出しはじめる。ぼくも割れた窓からテラスへと出て、そのまま山のなかに入り、頂上付近の博物館に行くことにした。前から行こうとおもっていたから、ちょうどいい機会だなという気軽な気持ち。

博物館では「ウルトラマンタロウ展」が開催されていて、チケットを買って中に入ると、偶然来ていた友だちと出くわす。
「やあやあ」
「来てたんだ」
(とここまで書いたところで「ウルトラマン 怪獣 鳥」で検索したら怪獣は間違いなく「バードン」で、なんとウルトラマンタロウに出てくるのだった!夢をみているときにも、これを書きはじめるときにもまったく気づいていなかったし、そんな怪獣のことなどすっかり忘れていたのだが……。)

友だちといっしょに順路にしたがって館内を見学していくが、すぐにはぐれてしまう。しかも「ウルトラマンタロウ」に関する展示物はほとんどない。学校のロビーに置いてあるような大きさの、グッピーのような小さな魚が泳いでいる水槽がいくつかあるだけですぐに飽きてしまったので、船窓のような丸い窓のある、博物館内のカフェでビールを飲むことにする。ちょっとした階段をのぼった先にある、分厚くて重い木製の扉を背中で押し開ける。

オープンカフェというかベランダのような場所の白い椅子に座ってビールを飲みながら、巨大な鳥の怪獣が街を破壊しているのを遠くから眺める。巨大な鳥はさっきショッピングモールに侵入してきたときよりも、はるかに巨大化している。遠くからだと、それはスローモーションで移動する太陽の塔みたいにみえる。破壊された場所はかさぶたのようになって、川のようにうねうねと巨大な鳥の足元へつながっている。

dream 2013,06,21,Friday
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ホテルの小火の夢

2013 06,10,Monday

ホテルに滞在している。夜、壁際におかれた巨大なベッドの上で、ぼくはくつろいでいる。

知り合いの知り合いといった感じのひとたちが部屋に複数いて、そのなかのひとりが、川原で水切りをするときのようなサイドスローでぼくのいるベッドの下に火のついたタバコを投げた。どうしてそんなことをするのかな、やっぱりあいつのことは好きじゃないな、という感じでその一部始終をみていると、ベッドの下をのぞき込んでいたべつのだれかが「向こう側で火がついてる」とさけぶ。

ぼくたちはみんなでベッドの下をのぞく。その空間の先が広い倉庫のようになっていて、コンクリート打ちっぱなしの床の上を這っているなにかのケーブルから火花がぱちぱちとあがっているのがみえた。だんだん煙もひどくなっていくし、倉庫のような空間はすぐに引火しそうなものであふれているので、こういうとき消防車を呼んだらいいのか、どこかに消火器があるはずだからそれをつかえばいいのか、というようなことをかんがえていると、その部屋にいるぜんいんのマネージャーのような立場の中年の女性が倉庫のような空間にどこからかあらわれて、消火器をつかって火を消し止めてくれた。あんなので火が消えるのかな、というくらい消化するための薬剤がちょぼちょぼとしか消火器からは出てこなかったけれど、とにかく火は消えてくれた。如雨露で植物に水をやるときのような印象。

中年女性はすぐにその空間を片づけはじめる。火事の証拠を隠滅するためになのか、倉庫のような空間を旅館風の和室に改装してしまう。ぼくがくつろいでいたベッドがおかれていた部分の壁はぶち抜かれて、その和室が地続きのとなりの部屋になる。真あたらしい畳の上で洋服をたたんでいる中年女性の正座した場所のちょうど真下あたりで、ついさっき火が燃えていたんだよなとぼくはおもう。

「もしあれだったらべつの部屋に移りますか」「そうですね」というようなやり取りのあとで、ぼくとその中年女性はホテルのべつの部屋に移動する。二人きりになってみると、その中年の女性は女性ではなくてゲイなのだとわかる。

奇妙な角度に3つのベッドがおかれたあたらしい部屋には巨大なピンク色の外国製の洗濯機があり、部屋を移るとすぐにゲイのひとは洗濯をはじめる。まずはじめに、洗濯機の脇にある排水口のようなちいさな穴に手を突っ込んでその部屋の水道の機能を復活させて、それからピンク色の洗濯機のスイッチを押した。まるでロボットのような音と動きで洗濯機が動きはじめるが、こんな洗濯機はじめてみるなあ、いったいどういう仕組なんだろう、とぼくはおもう。しばらくその動きを目で追い、どのような構造になっているのか理解しようとしたがまったくわからない。

少しうたた寝して目覚めると喉が渇いたので「水がのみたいんですけど」とぼくは話しかける。「ちょっとまってね」といってゲイのひとは洗濯機のスイッチを切った。さっきとは逆の順番に洗濯機が動いてから止まり、排水口のような穴に手を入れてなにかをすると、それで水道水が出るように切り替わったらしかった。

かれが洗面台の蛇口からコップに水をくんでいるところで部屋のインターホンが鳴り、その瞬間に「旦那かも…」と焦ったように口走ったゲイのひとは、いちど玄関の方へいくとすぐにぼくのところへ戻ってきて、耳元で「隠れて、隠れて」とささやくので、ぼくはあわててベッドの下にもぐる。部屋のなかに全身毛むくじゃらの黒い獣が侵入してきたことが気配でわかる。間一髪のところでベッドの下に転がり込んだのでぼくの姿はみられていないはずだが、もうすでに居場所がバレているのではないだろうかと不安で、ぼくはベッドの下で怯えている。

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タイムリープの夢

2012 05,30,Wednesday

かつて交際していたある女の子が、ぼくとわかれてから数年後に亡くなってしまった。という大前提となる設定(架空の)がまずある。ぼくは彼女のことが大好きだったので、彼女が死んでしまったことについて、まったく受け入れられていない。死ぬまえにわかれてしまったので、死んでしまったという実感はあまりないが、そのことはなるべくかんがえないようにして暮らしている(このことは、つまり死んだことにでもしたい、というぼくの気持ちが反映されているような気がする)。

あるとき、実際には彼女とはわかれたはずの歴史が改変された過去へとぼくはタイムリープしてしまう。つまりそのまま彼女とわかれることがなかった過去へと、記憶を保持したままぼくは移動する。ふたたび彼女といっしょにいられることをぼくはとてもよろこんでいる。もしあのまま付き合っていたらどうなっていたのだろう、というような想像をまるごとみたすような日々がつづく。それはほんとうにしあわせな日々で、いったいどうして実際の歴史でぼくたちはわかれてしまったのだろうか、とすらおもう。だがある時点で、彼女が近いうちに死んでしまうのだという事実にとつぜん気がつく。

そして彼女の命日とされる日がやってくる。ぼくは彼女がその日に死んでしまうことを知っているが、ぼくがそれを知っていることは彼女に見透かされている。ぼくたちはこたつにはいっている。9時と6時のかたちで90度に向き合ってすわっている。彼女は正面を向いて、つまり3時の方向を向いて「それなのにどうしてなにもしなかったの?」と冷たい声でいう。

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実家に帰る夢

2005 04,01,Friday

窓を開けたら窓辺に置いてあったフライヤーやCDやDVDが外に落ちてしまう。外に落ちてしまうかもしれない。と窓を開けながら考えていて、落ちなければいいな。と思っていたのだが、やっぱり落ちてしまい、ああもう。なんでそうなったらやだなと思ってることってそうなるんだろう。面倒なことになったなぁと思う。地面は雪が溶けたあとか、雨降りのあとのようで濡れているので、フライヤーはもう駄目だし、CDやらDVDやらはなにかで拭かなければいけないだろう。面倒くさいから回収するのは後回しにしておこうと思っていると、隣の家の人が車で帰ってきて、車のリヤタイヤが落ちたものの一部を踏み潰してしまった。そこは隣の家の駐車場なのだ。いよいよ面倒になって、そのままほったらかしておくことに決めたが、気になって窓の外を見ているうちに、人から借りたものも混ざっていたのでやっぱり取りに行くことにした。

窓の外のすぐそばのその駐車場に行くには、実家の庭から行くしかないようなので、ぼくは何ヶ月ぶりかで電車に乗って実家に帰る。でも玄関のドアは閉まっており、鍵も持ってないし、インターホンを鳴らしても誰も出てこないので、もうこの家には誰も住んでいないのかもしれないなと思う。そういえばなんだかひっそりしているし、ここはもう空き家なのだ。と人ごとのように思う。だが少したったあとで、ドアが少しだけ開く。ぼくはドアの前まで行く。妹がドアを5センチくらい開けて、猫が入って来ちゃうから、という。どうしてかはわからないけれど、最近、家の中に続々と猫が入ってきてしまい、やっとのことで追い出したばかりなのであんまりドアを開けられない。ということらしいので、ぼくは5センチの隙間から家の中に入る。

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ドイツ人女性の夢

2005 03,11,Friday

スーパーマーケットの冷凍コーナーの前に陣取り、ぼくは受験勉強をしている。ときどき目の前にある鮨を勝手につまんだりしながら。夜になったので家に帰ろうと思う。というかなんとなくそろそろ家に帰ろうと思う。使用していたダンボールを丁寧に折りたたんで、これをどこに置けばいいのかと店員に訊ねるが、家に持って帰った方がいいと店員はいう。「リサイクルのためのダンボール置き場には600人も並んでいるよ」「じゃあ持って帰ることにします」
家族が迎えに来ているので駐車場まで歩く。駐車場では人々がみんなこぞってダンボールを他人の車の下に投げ入れている。彼らは並ぶのも嫌だし、かといって家に持ち帰るのも嫌なのだ。薄暗い遠くの方でその行為は、漁とか農耕とか狩りとかの動作を思わせる。

車の前で家族が車を取り囲むようにして談笑している。そこにはドイツ人の女性もいて、ひさしぶりにぼくの家に遊びに来たところなのだという。父の運転する車は駅で彼女を拾い、スーパーでぼくを拾ったということのようだ。ぼくたちは家に帰る。車中、ぼくはドイツ人女性とちょこちょこと英語で話す。母が「それってドイツ語なの?」という。「ううん、英語」と彼女は答える。彼女は27才で、ぼくは15才だ。彼女はみんなには43才だということで通している。ぼくだけが本当の年齢を知っているのだ。

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シーバス・リーガルの夢

2004 03,14,Sunday

ディスカウントストアの「ドンキホーテ」の最上階に「たん熊」ができていた。わたしたちは結局何も買わずに買い物を終えて、最上階へとやって来た。わたしはそこを屋上だと考えていて、屋上に天井があるというのはいったいどういう技術なのだろうと思う。
「ここ、すごく高いんですよね」「ああ、そうみたいですね」とわたしたちは会話をしながら「たん熊」を通り過ぎる。店内は薄暗く、何も見えない。というよりもフロア自体が薄暗く、照明が全くない。照明以外の何かが光っていて、かろうじて薄暗さは保てているようだ。奥まったところに小さなバーカウンターがあり、私たち三人はそこで軽く飲んでいくことにした。
わたしたちが席に着くよりも前に、わたしたちの頼んだものがテーブルの上に並んでおり、席についてすぐわたしたちは飲み始める。フロアが真っ暗になっていないのは、バーテンやウェイターが少しずつ光っているためだった。ウィスキーは「シーバス・リーガル」で、このボトルはこの店ではいったいいくらなのだろうと不安になる。わたしは早々と泥酔し、会計がいくらだったのか後で聞くと、三万いくらか、ということで、一人一万円は高いな、と思う。

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砂浜でパーティの夢

2004 03,06,Saturday

深夜の砂浜でパーティが行われている。参加者は一万人ほどで、みんな水着を着て寝そべっている。ぜんぜんパーティには見えないが、そんなことは誰も気にしていない。月明かりに照らされて海岸を埋め尽くす人の群れは、砂浜に打ち上げられた水生動物の死骸みたいに見える。ほとんどの参加者はもうすでに眠っているらしく、まだ起きている人たちだけでどこか別の場所で飲み直そうということになる。海岸からちょっと離れたところにある山小屋風の建物。中は市民会館のようでもある。

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大量の黒い虫の夢

2003 12,24,Wednesday

家の中に大量の黒い虫が発生して、大騒ぎになる。蟻によく似ているが、蟻よりも一回りも二回りも大きく、動きが早い。嫌々ながらその発生源を探し出すことになる。発生源は複数ありそうだが、とりあえずスリッパから虫がぞろぞろと這い出しているのを発見する。スリッパの大きさに比べて、中から出てくる虫の量が多すぎる。家の中にいるがぼくは靴を履いている。靴でスリッパをこれでもかというくらい踏みつける。一匹たりとも生き残ることがないように念入りに踏みつけて、やっとスリッパを逆さにしてみる。家中を這い回っていたのと同じ虫の死骸が床に落ちきったあとで、最後にスリッパの大きさの半分ほどもある親玉が出てきて、みんなびっくりする。床でじっと死んだように動かない、蟻というよりも海老に似た親玉のとどめを刺すようぼくは父にいうが、父は「もう死んでるよ」などといって中途半端にしか叩かない。ぼくの思った通り親玉は急激に息を吹き返し、とんでもない早さで部屋の片隅に消えてしまう。

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石原慎太郎の夢

2003 12,21,Sunday

「石原慎太郎」が実家に遊びに来ている。親戚のおじさん、という感じ。「石原慎太郎」については親戚一同、全員が諦めており、何を言っても無駄なので、滞在中は好き勝手にさせて帰るのを待つ、という習慣が定着しているのだが、ぼくがその習慣を破ってしまい、口論が夜明けまで続く。

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プールサイドの夢

2003 12,16,Tuesday

巨大な屋内プールのプールサイド。プールの水はほとんど蒸発している。そのためにプールの底に群れをなす黒い塊が露わになってしまっている。ヘビに似た生き物のようでもあり、まったく生き物ではないようにも見えるそれは、触れるとぼろぼろに壊れてしまいそうで、プールの底に据えたお灸が燃え尽きた、といった風でもある。ぼくはプールサイドを通って駅へ向かう人の列について歩きながら、そろそろプールを水で満たしたほうがいいのではないかと思う。プールサイドは延々と駅のほうまで続き、そのどこからも黒い塊が何かの死骸の山のように見えていて、「早くこれをどうにかしなければ」という焦りにも似たような気持ちを見るものに与える。やがて、誰かがどこかにあるスイッチを押して、底から湧きあがるようにしてプールが水で満たされはじめた。黒い塊は水嵩が増すにつれて浮き上がりながら、ゆっくりとまず水分を吸収し、それからいっせいに水の中を泳ぎはじめる。

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清原和博の夢

2003 09,21,Sunday

薄い壁の向こうから若い男女の声が聞こえてくる。ふたりは新婚のカップルで、いっしょに風呂に入っているようだ。男は「清原和博」で、誰かといっしょに風呂に入ったことがないし、そもそも風呂に入ったことがない。女が「清原和博」に風呂の入り方を教えてやっている。ときおり、ガラスが割れるような音が聞こえ、いったい何をしているのだろうと思う。コップが床に落ちたときのようなその音は壁の向こう側から聞こえるのにもかかわらず、ぼくはガラスを踏んでしまわないだろうかと自分の足下をひどく気にしている。

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サルの死体の夢

2001 03,05,Monday

校庭の隅にドラム缶が置いてある。それを囲むようにして、僕と友人たちは地面に直接座っていた。ドラム缶の中にサルの死体が入っていることを僕はいちばん最後に知ったので、どうしてみんなは平気でいられるのだろう、と不思議に思う。赤茶けた、まるでぬいぐるみのように見えるそのサルは、毛がところどころ抜け落ちていて、その部分が異様なほど白く見えた。僕は校庭の真ん中あたりまで走っていき、四つんばいになって、頭から地面に潜ろうとした。何か、そうしなければいけないような気がしたからだ。だが僕は、砂まみれになり、白っぽい煙に包まれただけで、地面に潜ることはできなかった。校庭の砂は想像以上に硬く、指先が痛かった。ドラム缶を囲んでいる友人たちはきっと僕のことを笑っているだろうな、と思うが、そちらを振り返ることができない。

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マラソン大会の夢

2001 02,12,Monday

マラソン大会に出場している。深夜に行われるその大会は、夏目漱石の出した最高記録を更新できるかどうか、ということに焦点が置かれている。他の参加者がどうしているのかは真っ暗なのでわからないが、僕は四つ足で走る。アスファルトに両手両足の爪を食い込ませて、グリップを良くしようと心がけている。爪と爪の間に、アスファルトが入り込んでいるという感覚がある。

小学校から駅までのタイムトライアルで、夏目漱石は「二分九秒」という記録を出したそうだ。僕は途中で「二分九秒」は無理だと諦めて、ゴールせずに走ることをやめた。とぼとぼと歩きながら、それでも駅を目指していたが、指定のコースの駐車場を通り抜けようとしたときに、それを妨げるような形で、一台の車が駐車場に停まった。あとちょっとのところで通り抜けることができたのに、おしい、と僕は思う。もうこれ以上ゴールの方へ近づけそうもないので、車に乗っていた見知らぬ家族といっしょに温泉旅行へ行くことにした。

車の中のラジオで、僕がそのまま走っていたら四位だった、という情報を聞いたが、嘘かもしれない、と僕は思う。そして、夏目漱石の記録を更新できなければ意味がない、とも思う。

温泉町の宿に到着すると、そこまで車で運んでくれた家族はいなくなってしまったが、指定された部屋に入ると、三人の友人がいた。彼らはみんな裸で、すぐにでも温泉に入るつもりらしい。今から裸にならなくてもいいのに、と思う。僕は一人の女の子の裸が、他の二人に見られてしまうことをできるだけ避けたい、と考えているが、そんなことは誰も気にしていない。

dream 2001,02,12,Monday
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ブランデーの夢

1999 05,23,Sunday

間接照明だけの薄暗い部屋のカーペットに座って、その部屋の持ち主からもてなしを受けている。その部屋の持ち主である外国人は僕を歓迎して、普段は飲まないような貴重なお酒を用意してくれた。赤ワインのような色をしたブランデー。僕はブランデーを手の平で受ける。大量の赤い液体が手の平から零れてカーペットを濡らすが、そうすることがその部屋での歓迎の習わしであるようだ。甘く濃密な果実の香りが部屋中に広がる。そのほとんどが零れてしまったが、手の平にわずかに残ったブランデーを舐めてみる。今までに飲んだどんなお酒よりもおいしいと感じたので、ボトルのラベルを見て、銘柄を覚えておいて、今度自分で買ってみようと思う。

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アメリカシロヒトリの夢

1999 02,02,Tuesday

『SPEED』の四人がツアーの合間に家にやって来た。彼女たちは次の日も朝からツアーの予定が入っているのだが、夜遅くまで眠ろうとしない。僕は彼女たちを出来るだけ早く眠らせなければいけない、と思っている。もし寝不足で明日のライヴに差し支えたりしたら、それは僕の責任だ、と考えている。彼女たちが眠ったのを確認して、僕も眠ろうと自分の部屋へ向かう。玄関を通ったときに緑色の絨毯の上にアメリカシロヒトリが何匹か蠢いているのを見つける。玄関に飾られた匂いの強い花から落ちたようだ。今日、至る所で見かけた毛虫はここから発生していたのだ、とやっと思い当たる。僕の見ている前で、アメリカシロヒトリはどんどん増えていく。夥しい数の黒い毛虫のせいで、自分の部屋へ行くことが出来なくなってしまった。僕は何か他の虫を殺すための白い錠剤を持って来て、毛虫の上にばら蒔く。白い錠剤に触れた部分からブクブクと白い泡が発生して、毛虫は簡単に死んでいく。僕はこのままでは彼女たちが嫌がるだろうと考えて、ガラスのコップの中に毛虫の死体を入れる。白い泡はかなり長い時間出続けていて、黒ビールのようだと思う。

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室内プールの夢

1998 11,29,Sunday

夜の室内プールでのコンパ。プールに放された魚を捕まえたり、水底に沈む貝を拾ったりする。魚をたくさん持っている人がその場所では女の子にモテるようなのだが、まったくコンパらしくないので、さっぱり効果がない。疲れ果ててそのままプールサイドで眠ってしまっている銀色の水着を着た水泳のインストラクターしか女の子がいない。だから僕はたくさん泳ぐことにした。会費が無駄になることを避けたかったからだ。銀の水着の女の子がいつまでたっても動き出さないので、近づいてみると、彼女は眠っているのではなく、プールサイドにはめ込まれた小さな四角いガラス窓から、プールの中の魚たちを観察していたのだった

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幼稚園児の夢

1998 09,12,Saturday

ベッドで眠っている。誰かが窓の外を歩いている音で目を覚ます。部屋の窓が全開なので、そこを通る小さい子供たちと目が合う。黄色い帽子を被って、遠足に出かける幼稚園児の列なのだとわかる。若い女の先生が僕が上半身裸なのに気付いて「見ちゃいけません」と子供たちに注意する。列は延々と続き、いつまでたっても終わりそうになく、後から後から園児たちが僕を見ていくし、手を振ってきたりするので、僕は嬉しくなって、ガムを放り投げてあげる。

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空を飛ぶ夢

1998 09,06,Sunday

大量のスクラッチカードの銀色の部分を家の前で削っていて、そのスクラッチカードに描かれたマークに何か秘密があるらしく、僕は空を飛べるようになる。真剣な気持ちでおでこのあたりに意識を集中するとふわりと身体が宙に浮かぶ。自由自在というわけにはいかないのでイライラするが、イメージ通りにいくと、とても気持ちいい。かなり上空を飛んでいるように思えるが、実際には電線の高さまでで、どうしてもそれより上を飛ぶことができない。街中を飛び回るが一か所だけ、必ず失速し地面へ降りることになってしまう場所がある。自然に着陸してしまう。遅いジェットコースターに乗っているようで、おしっこが漏れそうになってしまう。その場所で最近、誰かが亡くなったんだなと僕は思う。

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爆弾の夢

1998 08,21,Friday

大宮の駅の近くの劇場に爆弾が仕掛けられているという情報が流れて、警察やマスコミが詰めかけている。爆弾処理班が真剣な面持ちで話し合ったり作業をしたりする場内で、学校の行事で集まっている小学生たちが身動きできずに退屈している。

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猫を閉じこめる夢

1998 06,27,Saturday

ホテルとか学校の校舎のような建物に、これから五年間、猫を閉じ込めておく、という儀式のようなものがあり僕は呼ばれている。建物の周りにたくさんの関係者や見物人が集まってガヤガヤしている。金色の毛並みの美しい猫で、大きく、雌のライオンみたいに見えるそいつは、なかなか建物の中に収まろうとしないので、関係者は困っている。そういうときのために僕は呼ばれていて、僕は猫を操る言葉を知っているのだ。じゃあお願いします、と頭の禿げかかった理事長が僕に情けない顔をして言うので、僕の口座に振り込まれるギャラが相当なものであるとわかる。青い円筒形の壇上に立ち、猫を引き寄せて僕は言う。
「ワーと呼ばれるものよ、これからはコルネとして」
僕がそう言うとすぐに猫の身体に変化が現れ始める。毛がピンクになり、四本の脚は長く伸び始め、身体が高くなっていく勢いでコルネは建物に吸い込まれていく。狭い部屋に収まったコルネが飼育係の隣で窮屈そうにじっとしているのが遠くから見えて、僕は正しいことをしたのだろうかと考えてしまう。

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巨大な古本屋の夢

1998 06,12,Friday

深夜も営業している大通り沿いの、巨大な古本屋に行く。外から見ると三階建ての建物だが店内はワンフロアで天井まで吹き抜けになっており、天井までの高さの本棚が壁を埋めつくして、上の方にある本はどうやって取ればいいのだろうと思う。十段ほどの階段があり、階段は店内を横断する橋へ至るのだが、とても上の方までは届かない。深夜なのにレジに人が並ぶほど賑わっている。僕はジェイムス・ジョイスのずっと探していた本を見つけて、立ち読みする。その本はどこから読み始めても最後には誰もが同じように理解できるように書かれていることで知られていて、僕は真ん中のあたりを開いて本当にそうなのか確かめたいと思いつつ読む。読んでいる右ページのストーリーを追いながら、ずっと左ページの『アルケー』という単語が視野の隅にあり、あとで意味を調べなくてはいけないと思う。

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インスタント焼きそばの夢

1998 03,20,Friday

「インスタント焼きそばのゆで汁でうなぎを洗うと書類の文字を綺麗に消せる液体になる」ことを知った僕を除く親類一同は、近くのスーパーマーケットで四トントラック一杯の『大盛りイカ焼きそば』を買って来た。僕はそんなバカなことがあるわけない、と思っているが家の前に四トントラックが止まって、もう好きなようにしろ、と思う。トラックから降りてくるみんなに向かって僕は言う。
「失望してる奴はすぐに何かにすがりたがる」
みんな、これで会社で昇進できる、と喜んでいる。昔、母の同僚がずっと昇進できず、社長に掛け合ったところ、魔法の液体で書類の文字を消し、見事、課長になれたそうだ。
「わたし、もっと昇進できないのでしょうか?」
「それがね、できるんだよ」と社長。
そんなわけで、みんなとても喜んで、お湯を注いでいく。
赤くて、四角いパッケージのインスタント焼きそば。

dream 1998,03,20,Friday
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CM撮影の夢

1998 03,12,Thursday

僕と女はテーブルを挟んで向かい合い、テーブルの上のスパゲティを見つめている。ホワイトソースのパスタ。僕たちは向かい合ったり横に並んでみたり斜めに向かい合ったりいろいろな構図でスパゲティを見つめる。それはCMの撮影風景でカメラマンの指示に従って僕たちは動かされているようだが部屋には僕と女以外に人影はない。スパゲティは一皿しかなく、僕がフォークを使ってクルクルとパスタを絡めとる。パスタに埋もれていた鳥の丸焼きが露になる。ディレクターがモニターに映る鳥の丸焼きを見て、それじゃあ駄目だ、と言う。
「見栄えが悪いな、それでは使えない」
アシスタントがテーブルの上にビンに入ったニスとハケを持って来て置く。僕はハケを持ちビンを開けてニスに浸して鳥の丸焼きに塗っていく。羽根の部分に丁寧にニスを塗りながら、プラモデルの色塗りをしてるみたいだと思う。

dream 1998,03,12,Thursday
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剣道の夢

1998 02,27,Friday

世界を守るために一時間目の体育の剣道をさぼる。二時間目に学校に戻り廊下を歩いていると教師に呼び止められ説教される。他のクラスと一緒に次の時間剣道をやれと言われる。脱力感に襲われる。

dream 1998,02,27,Friday
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猫に噛まれる夢

1997 03,28,Friday

僕は自分の部屋の二段ベッドの上段で、眠りにつこうとしている。ぶ厚い本を読みながらうとうとしてしまい、本を二段ベッドの下段に落としてしまう。すると、本が囓られているような音が聞こえて来たので、僕はベッドから下りて、ベッドの下段を見る。そこには丸められた毛布がある。僕はその中に本があると思い、毛布の中に手を入れる。毛布の中には本ではなくて猫がいて、僕は驚いて手を引っ込めようとするが、猫に噛まれていてパニックに陥る。手を激しく振って払い落とそうとするが、猫は強く僕の手を噛んでいて離れない。指からは血が流れ始めていてどうすることもできないが、こういう時はどうすればいいか誰かに聞いたことがあったような気がして、その方法を必死に思い出す。僕はベランダへ続く戸を開けて、そこに水溜まりがあるのを見て、猫の鼻を水につければ猫は噛むのをやめるんだった、と思い出し、その通りに猫の鼻を水溜まりに押しつけるようにして、やっと僕の手は開放される。

dream 1997,03,28,Friday
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大きな布団の夢

1997 03,12,Wednesday

どこまでも広がる大きな布団にもぐり込んで、僕は女の子と抱き合っている。布団の中は暗くない。僕には相手の女の子が誰なのか判らない。そして、僕らの下半身は存在していない。突然、彼女の上半身が光っていることに気付く。そのために布団の中も明るいのだと気付く。

dream 1997,03,12,Wednesday
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太った黒い猫の夢

1996 12,18,Wednesday

四階建てのアパートの階段を上って行く。何か上らなくてはいけない理由があるようだ。二階から三階へと続く階段の途中に、たくさんの猫がいるのを見つける。その猫の集団のリーダーらしい太った黒い猫が、ずっと僕を睨んでいる。僕はなるべく自然に彼の気に触れないように、ゆっくりと階段を上ろうとする。でも彼は僕を見逃さない。彼は僕の肩に片足をかけて、僕の目を見て喋る。
「あんた、うちのロッキーを知らないかい?」
僕は猫に噛まれたり、引っかかれたりするのではないかと心配していたので、ほっとして、そう言えばさっき猫の死体を見たけどあれがロッキーだったのかもしれない、と思い当たり、彼に伝える。
「いや、それはロッキーじゃないな。ロッキーは六匹なんだ」
そうか、ロッキーは六匹なのか、じゃああの僕が見た車に轢かれた猫はロッキーじゃなかったんだ、と僕は思う。その間中ずっと、茶色の猫が僕のスーツを爪で引っかいて、ボロボロにしてしまおうとしている。僕はせっかくのスーツを引っかくのはやめて欲しいと思うが、身体を引っかかれるよりはましだ、と考えている。

dream 1996,12,18,Wednesday
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鉛筆の夢

1996 12,15,Sunday

僕は遅刻して学校に行く。自分の教室に入るともう授業は始まっている。席に着き、まわりを見渡すと、みんな凄い勢いで教科書のページをめくって勉強している。教師は数学を教えている。だがみんなが緑色の表紙の理科の教科書を見ているということに教師はまったく気付いていない。僕は筆記用具を鉛筆一本しか持っていないのに、それも折ってしまう。左隣の席には松本人志が座っている。僕は彼に折れた鉛筆を見せて言う。
「松本くん、鉛筆貸してよ」
松本人志は僕の鉛筆を手に取り、折れた芯に触り、直してから僕に返すが、芯はすぐに取れる状態になっているので、それをもう一度渡すと、彼は机の中から寿司を取り出して、カツ丼食べる?と聞いてくる。だがその寿司は偽物だ。彼はニヤニヤと笑いながら結局は鉛筆を貸してくれた。

dream 1996,12,15,Sunday
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巨大な影の夢

1996 11,15,Friday

僕らは森の中の細い獣道のような場所を歩いている。左手には川が流れていて、僕らは川下の方へ、海へ向かって歩いている。水分を含んだ、じめじめとした落ち葉が乗った地面には、見たこともないような種類の生き物がうようよいる。蛭のような体で、蛭よりもひとまわり大きく、体を反り返らせた反動で跳ねるように移動する生き物。彼らは人間と意思の疎通が行える。少なくとも僕には、その生き物の思考を読み取ることができる。その生き物は川に戻りたがっていて、僕らにその手助けをしてもらいたいと考えているようだ。そして、森の中を行くよりは川を進んだ方がいい、と僕らに訴えているように僕には感じられる。みんなにそのことを伝えて、僕らは川の方に移動し、ひとりひとりがその生き物をできるだけ抱えて川へ放してやる。川は浅く、水は冷たくない。しかし、だんだん深くなっていき、僕はやはり道を歩いた方がいいのではないかと不安になる。上空には異様に大きな翼を持った鳥が、僕らか、その生き物を捉えようと目を光らせている。川は実際には恐ろしく深いことに気付く。でも僕らは目に見えない透明の地面を歩くように、水中を歩くことができる。僕らの歩いているところよりも深い場所を、巨大な黒い影が過ぎて行く。これはさすがにやばいんじゃないかと僕は思う。そして、あの巨大な影は何なのかということを、さっきの生き物に聞いてみようとするが遅く、僕らの目の前にその巨大な黒い影の主が現れて、水面は一気に波立つ。友達の真下から、突き上げるようにその巨大な黒い影は水面から姿を現したので、友達は空中へと高く放り上げられる。

dream 1996,11,15,Friday
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白い部屋の夢

1996 10,23,Wednesday

白い部屋の壁際に白いベッドがあり、男と女がそこで眠っている。その反対側の壁に面して試着室がある。僕は試着室の中に入る。試着室の壁に写真が貼ってある。首から上の女の写真。突然、写真の女が写真の中から僕の目の前に現れる。女は僕と試着室の中でセックスしたがっている。僕は逃げるように試着室を出て、ベッドの方へ行く。眠っている女の胸を後ろから触ろうとすると、皮膚がボロボロと剥がれていくので、気持ちが悪くなって試着室へ逃げ込むが、そこでは女と眠っていた男が写真の女とセックスしている。

dream 1996,10,23,Wednesday
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羽虫の夢

1996 10,14,Monday

家に人が集まることになっている。オーディオセットがある部屋のソファーに僕は座って待っている。まず最初にやって来たのは女の子で、小学校の同級生らしいが顔に見覚えはない。背の低いその女の子は僕の隣に座って、僕の身体を触りたがっている。髪を後ろで一つに束ねた彼女には表情というものがない。時々、会話の途中で顔をまったく変化させずに笑う。彼女は大きな建物に住んでいて、僕の家からそう遠くないそうだ。彼女との会話は言葉を交わさずに行われる。彼女は僕のことを昔、好きだったらしい。

次にやって来たのも女の子で、彼女はいきなり玄関のドアを開けて何も言わずに部屋に入って来る。彼女は僕の前でいきなりスカートを脱ぎ始め、長くて綺麗な脚が露になる。スカートの下にはブルマをはいている。両親が寛いでいる隣の部屋のドアを開けて立ち尽くす彼女はいつの間にか僕の従兄弟に変わって男なのにブルマをはき、僕の両親に挨拶する。僕はずっとソファーに座ったままだが従兄弟の肩越しの視線で両親の顔を見る。

僕は自分の部屋に行く。そこには最初にやって来た女の子がいる。ビスケットが入っていた丸い缶から異常な数の羽虫が湧き出ている、と彼女は言う。僕は缶を外に出さなくてはいけないと思う。玄関のドアを開けて外に出ると、隣の家の駐車スペースにパトカーが止まっている。誰かが僕の側にいて、丸い缶の中から何かを掬い取ってパトカーに投げつける。何か固いものにトマトでもぶつけたみたいな音がして、パトカーの側面が黄色く汚れる。それに気付いた三人の白人の女が車から出てきて、パトカーを汚されたことについて何か言っている。僕は弟をだっこしている。僕は弟は小学五年生だと思っているが、外見はまるで赤ん坊だ。金髪でそばかすの多い白人の女が僕に話しかけるが、何を言っているのか判らない。弟が女の頬にキスをする。僕はそれを眺めている。弟の身体がだんだん重くなっていくのを感じている。

dream 1996,10,14,Monday
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菅野美穂の夢

1996 06,22,Saturday

授業中に机に手を入れて中を探る。机は小学校で使っていたようなもので中が空洞になっている。そこには僕の前にその机を使っていた人が入れていたものがそのまま残っている。まず四百字詰めの原稿用紙が出てくる。原稿用紙は二つ折りになっていて、かなりの枚数がある。誰がこの机を使っていたのかということに僕は興味があり、一枚目の名前のところを見ると、菅野美穂、と書かれてあった。菅野美穂がこの机を使っていたのか、と僕は驚き、なんだか嬉しくなる。机の奥の方には写真があり、一枚ずつ見ていく。でもそこに写っているのは菅野美穂ではなく、僕の友達ばかりだ。授業が終わり、僕は自分の部屋に戻る。部屋は学校内にある。僕は菅野美穂の作文を持って帰って来るのを忘れてしまったことに気付く。明日まで残っているだろうか、と心配になる。

dream 1996,06,22,Saturday
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着物を着た女の夢

1996 06,16,Sunday

薄暗い部屋の畳の上に着物を着た女が座っている。僕はもう女はいなくなってしまったのだと思い込んでいたので、驚いている。僕は女に近づき、彼女と同じように正座をして向き合う。僕は女と話をするが、その間中ずっと女の右側に男の気配を感じ続けている。

dream 1996,06,16,Sunday
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山道の夢

1996 06,14,Friday

険しい山道を歩いている。斜面に積もった雪の塊が落ちてきそうなのを、僕は心配している。ギザギザと尖った氷は青く輝いてとても綺麗だが、僕らのところへ落ちようとする意思が伝わってくる。

dream 1996,06,14,Friday
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戦車の夢

1996 04,07,Sunday

家の中に戦車が入ってくる。戦車は居間で停止し、砲塔を上へ向けていきなりミサイルを撃った。巨大な音と共にミサイルは天井を突き破り、屋根を突き破ったので、居間から青空が見えるようになった。ぼくは二階にある自分の部屋に行く。床に空いた穴のすぐそばで友だちが眠っている。天井に穴が空いたせいで風が吹き込んでくるので、ぼくは友だちに水色の毛布をそっと掛ける。

dream 1996,04,07,Sunday
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